中国、2035年全て環境車に 通常のガソリン車は全廃

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中国政府は2035年をめどに新車販売のすべてを環境対応車にする方向で検討する。50%を電気自動車(EV)を柱とする新エネルギー車とし、残りの50%を占めるガソリン車はすべてハイブリッド車(HV)にする。世界最大の中国市場の方針転換は、世界の自動車大手にも対応を迫る。

EVを中心とする新エネ車の比率を高める。19年の新車販売に占める比率は5%だったが、ロードマップでは25年に20%前後、30年に40%前後、35年に50%超まで高める。新エネ車の95%以上はEVとする。

ホンダを含めHVに強い日系メーカーに有利との見方は多い。

▼考察・感想

・新エネルギー車とは
中国政府の区分で新エネ車は電気自動車(EV)、充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)が含まれる。

・二酸化炭素排出量
二酸化炭素排出量の最も多い中国は毎年約90億トン、2番目に多いアメリカは約50億を排出し、全世界の多くを占めている。日本は中国やアメリカの4分の1以下でだが、5番目に多い国。一人当たりの排出量(年間)ではアメリカが最も多く約14.6トン、日本は約8.9トンとなっている。

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・CO2排出量削減に必要なのは「イノベーション」と「ファイナンス」
パリ協定に基づいて、日本は「2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減を目指す」・「今世紀後半のできるだけ早期に脱炭素社会を実現することを目指す」と目標を定めている。この実現のためには、現代社会に導入されている技術だけでは厳しく、イノベーションが必要。また、温室効果ガスの排出量の3分の2は新興国が占めており、新興国のCO2削減が必須。そのためには、技術導入のコストを下げる必要がある。

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