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報酬以上の仕事をしないものは、仕事並みの報酬しか得られない。(エルバート・ハバード)

【考えるヒント】
最近の働き方改革なるものは、何かを見えなくさせてしまっている。一生懸命働くことの価値を、私たちの目の前から消してしまっているようだ。仕事は、与えられた範囲を与えられた時間で行えばそれでよいし、もし時間内で終わらなければ、それは明日やっても良いし、それでも終わらなければ、終わった時で良いよ、というメッセージを、人権やQOLという名のもとに伝えているように見える。

しかし、このメッセージは、罠だ。そんなことにはならないからだ。生産性を上げれば可能だと人は言うかもしれないが、世界を見てみると良い。ヨーロッパやアメリカでは、どのぐらい仕事の質が低いのか。世界中で、良質の仕事をしている人は、自分の人生を細切れにはしない。人生そのものが仕事なのだ。そういう態度と決意で、人生を生きている。ここを忘れてはいけない。そうしないと、どんどん安楽で、簡単な仕事をしてしまうことになる。まさに作業をする人間になってしまう。これでは、誰かに支配されてしまうだけだ。だから、耳に聞こえの良いメッセージに乗ってはいけないのだ。

与えられた範囲以上の仕事をしよう。自分が出来る最大のことをしよう。そこにしか、自分の人生はないのだから。簡単に割り切りの出来る仕事をしないことだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2022年1月14日(金)VOL.5368
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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