見出し画像

私たちは、1回きりの人生を生きている。

もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。過去を悔まず、未来を恐れもしないから。(モンテーニュ)

もし生まれ変わったら、何になりたい?という質問に私は、青年時代には、女性になりたいと思っていた。男として生きてきたから、次は女として生きてみたいと思っていた。しかし、ニーチェを知り、人生が段々わかってくると、自分以外の人生は、到底生きられないものなのだと思うようになった。そして、生まれ変わっても、もう一度この人生を歩むしか出来ないのだと思うようになった。

私たちには、変身願望があるが、それは、無理な話なのだ。今を生きているそのことをしっかり経験することだけが人生なのだ。それ以外に、自分が生きることは出来ない。だとすれば、何回も同じ人生を生きようと観念することだ。何回も同じ人生を生きてみたいと思えるように生きることだ。

私たちは、1回きりの人生を生きている。もし生まれ変わったら?という質問は、全く実質的なことでない。だから、答えは同じなのだ。同じ人生を生きる!と言う決意で生きることなのだ。それこそ、もし生まれ変わったら?という質問に意味が生まれる瞬間なのだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年2月3日(水)VOL.5126     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?