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不幸なる人々は、さらに不幸な人々によって慰められる。(イソップ)

【考えるヒント】
私たちは、気を付けないと、他人の不幸を喜ぶ傾向がある。自分の不幸よりも他人の不幸の方が、酷いと何か安心するところがある。あ~良かった。下には下がいると。私たち人間は、案外心の貧しい動物なのだ。

しかし、この貧しい心も使いようによっては、役に立つ時がある。それは、自分がどん底の状態で、他人の不幸がある種、慰めになる時だ。彼や彼女のこんなつらい状況よりも、自分の方がましだな。このぐらいで、音を上げてどうするんだ!世の中には、まだまだ酷いことがあるんだ。このぐらいでへこたれてどうするんだ!

人間は、どうしても比較しながらしか生きられないところがある。そんな貧しい心の持ち主なのだ。出来れば、その貧しい心を自覚しながら生きていきたいものだ。


【考えるヒント・今日の言霊】
2021年9月27日(月)
VOL.5294     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)

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