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絶望の処方箋

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絶望した時の処方箋として。
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#絶望

生命を捨てるぐらいなら言葉を捨てろ(大熊玄編『はじめての大拙』を読んで)

「読みやすさのために内容を犠牲にしない」という編者の姿勢がにじみ出ている気がして、とっつ…

杉原 学
3年前
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「死に方」を考えることは「生き方」を考えること(小澤竹俊『今日が人生最後の日だと…

「あした地球が滅びるとしたらどうする?」 誰もが一度はこんな話題で盛り上がったことがある…

杉原 学
3年前
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人生の袋小路にいる人へ(田中慎弥『孤独論 逃げよ、生きよ』を読んで)

僕が田中慎弥氏のことをはじめて知ったのは、テレビで放映された芥川賞授賞式の映像でだった。…

杉原 学
3年前
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「逃げない、はればれと立ち向かう」(岡本太郎『孤独がきみを強くする』を読んで)

本書は、岡本太郎の14冊の書籍、4つの雑誌・新聞記事から抜粋した言葉による、いわば名言集の…

杉原 学
3年前
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人生捨ててもかまわない♪

その日、外は真冬の寒さだったが、電車の中は混み合っていて、とても暑かった。 僕は一刻も早…

杉原 学
4年前
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人生にレフ板を。

雑誌『かがり火』で連載させてもらっている対談「そんな生き方あったんや!」。 取材時の写真…

杉原 学
4年前
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時間論的筋トレ論

人間が生きる上で大切なことは「希望」を持つことだと言われる。 この「希望」の本質を時間論の観点から言えば、それは「時間の流れを肯定できること」だと僕は思う。 未来に希望を持つということは、時間が未来に向かって経過していていくことを肯定できることにほかならない。 逆に「絶望」とは、「時間の流れを肯定できないこと」だと言うことができる。 時間の流れを肯定できないと、自分が存在していること自体が苦しくなってくる。だから絶望が極まれば、そこで自分の人生の時間を終わらせたいとさ