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職人として仕事に目覚めた時

今、急にふと思い出してnoteを書こう、と思い書き出しました。
誤字脱字あったらすいませーん٩( ''ω'' )و


僕は19歳の時に同級生3人で一緒に北海道から上京しました。
知り合いづての土木工事会社の作業員として雇われたのですが、
すぐに「ダサいし、疲れるし、もう辞めたい」と思ってました。
そこから、自分で土木会社を設立し、経営者になるまでのはなし。


「東京行ったら稼げるんじゃね?」
「東京行ったらモテるんじゃね?」
そんな単純な動機だったと思います。
しかし、コンクリートジャングルはそんなに甘くなかった。


働き始めたものの、道具の名前もわからず、
何かを任されても、ろくにこなすことができない役立たず。


怒られてばかりの毎日にすぐに「もう辞めたい」と思いました。


しかし、会社の一番の長老のおじいちゃん職人に
「お前は他の人とは違うセンスがある」
「覚えるスピードも速いし、すぐに全員を抜けるだろうよ」
と言われたんです。


「やっぱりそうなんだ」
「確かに俺は思考力が鋭いよな」
とアホみたいな自意識過剰で考え方が一変します。


これは「思い込み」の原理なのですが、往々にして影響します。
小学生でも、4,5,6月生まれの人と1,2,3月生まれの同級生ではかなり能力の差が生まれますよね?
子供だからなおさらですが。


なので、4,5,6月生まれの人って、
「私は他の同級生よりセンスあるんだ!」と思い込むんです。
いい所は伸ばして、追いつかれないように頑張ります。
その結果、東大生やスポーツのプロの選手などは4,5,6月生まれが多くなるという事実もあります。


はなしがそれましたが、
「今まで何人もの職人を見てきたじいちゃんが言うんだから、間違いない」
と思い、僕は心を決めてブーストかける事に。


お昼の休憩時間やみんなが帰った後の現場、日曜日の置き場などで、
重機の運転の練習、コテでコンクリートを均す、ガスで鉄を切る、溶接で着ける、など、ひたすら練習しました。


その結果、23歳で一つの現場を任される「職長」となりました。
もちろん初めてやる時は不安だらけで、5分おきに
「今、こうなってるんですけど、いいんですかね?」
みたいな電話の確認をしまくりです。


30代40代50代のベテラン職人に
「あれやってください」「これやってください」
と言っても「は?なんで俺が?」とか、
「今はこうした方がいいんじゃないのか?おぅん?」などと言われ、
いちいち効率よく進めるための説明をし、納得してもらうというのは
大変苦労しました。


それもそのはず。
先輩方を差しぬいて、若造が偉そうに指示を出してくるんだから。
「お前は何様のつもりだ?」「自分でやれよ」
散々言われました。


本来、そこでメンタルやばくなると思うのですが、僕はこう考えていました。


「そもそも、僕も他の職長も同じ人間だ、やってできない事はない」
「年齢は関係ない、職長の業務ができれば職長だ」
「僕は他より優れたセンスがあるから、すぐに認められるはずだ」
「むしろ、早く綺麗に安全に現場を進めて、誰も何も言えないくらいにこなしてやろうじゃないか!」


はい、ポジティブバカです。
でも、結果その通りになり、
「まなぶやるよな~」となり、認めてもらえるようになりました。


成功の要因としての考え方は
「同じ人間なので、自分だけできないって事はない」
「他の成長中の職人を追い越すには、2倍3倍のスピードで成長しなければ追い越せない」
「命令ではなく、理解してもらい協力し合う姿勢が大事」って感じです。


最終的に毎日200人以上の作業員が入り乱れていた、
千葉の出光のプラント工場の改修工事に携わり、
僕は工事部長として自社の作業員16人を4班に分けて指揮しながら2ヵ月半の間、効率良く安全に工事を遂行し、「優良職長賞」を受賞しました。




この頃には
「俺はこんな小さな会社で雇われながら仕事をする人ではないな」
という認知の歪みが発生し、思いっきりテングになってましたね(;・∀・)


当然、「そうだ、独立しよう!」と考え始めたのですが、
一気に10年が過ぎ去るのであった・・・


~つづく~



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