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【DAY6】 高校生(受験生)のころの考え方Part2


そして高校3年生となり、5月末で部活動も引退して本格的な受験勉強を始めました。本当に勉強だけをする生活は高校で初めてで、とにかく基礎の問題集を解いたり、英語長文に慣れる練習をしたりしながら、高校での演習に取り組む毎日でした。

受験生となっても成績は芳しくなく、最後まで医学部の志望校判定でE判定から脱することはできませんでした。ただただ医学部に行きたいという思いは貫いて、最後まで諦めずに浪人してでも自治医大に行くことを誓って入試に向かっていきました。

ここまでは高校入学から医学部入試までについて志望校の決定を中心に綴ってきました。医学部を目指していた私ですが、高校時代に解いたことのある医学部の過去問は1校のみ、オープンキャンパスに行った大学も3校のみ、国公立大学はおろか他の私立大学の偏差値や入試問題がどのようなものかも知らない。他の医学部を目指している受験生とは情報量でも大きな差があったと思います。ただ、第1志望だけを目指していた私にとっては他の大学のことは知らなくても良かったと思っています。高校生の私に他の大学の情報を与えても受験校の一つとして考えようと思わないほど第1志望へのこだわりが強かったと言えるからです。

しかし、高校時代に医師という職業自体についても本気で向き合ったことはありませんでした。医学部に進学した卒業生の講話を聞く機会がありましたが、その内容は高校時代の勉強法がほとんどでしたし、医師について真剣に考えたのは出願に必要な志願理由書を書いた時だけだったと思います。でも、その時に書くことが無くて困ったということはありませんでした。私が中学生の頃に医師を目指した時に明確な理由はありませんでしたし、高校生になって医師について考えたこともほとんどありません。そんな私の理想の医師像は“心に寄り添うことのできる医師”でした。困っている人に寄り添って話を聞き、その人が笑顔を見せてくれるようになった時は自分も嬉しくなります。当たり前のようなことだけれど、本当に困っている人に手を差し伸べることは難しいと思います。これは私が普段から考えていたことです。おこがましいかもしれないけれど、他の人のためになることをしたいということばかりを考えていました。医師となれば手術や治療ができて、それを通してさらにたくさんの人を助けることができる、ということにとても魅了を感じていました。

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