駿台をフル活用するとは ~模試を活用〜
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駿台の模試フル活用法① 受験前の心得
模試は日頃の力試しの場、そう考えている受験生も多いのではないのでしょうか。
しかし、本当にそれでいいのですか?
受験校を決定する時、「今の力がこの通りだから!」と言って、模試の結果や志望校判定を見て決めませんか?
D判定しか出ていないから第一志望をあきらめよう…なんてことになると、模試の結果によって受験校が決まり、その先の人生が左右されかねないのです。そう思いませんか。
駿台に通い始めた頃、このようなことをとある物理の講師がおっしゃいました。私はとても納得し模試を受験する前に何をすべきなのか、物理講師の方が駿台で浪人していた時のことを参考に考えて実行しました。
志望校を受験する時は必ず過去問を見ます。受験時間、出題範囲を確認し、実際に解くことで出題傾向を掴みます。敵を知ってから受験に向かうのです。受験校決定の材料となる模試も同じように受けなければ、全く参考になりません。模試で実力を十分に発揮できなければ自分の実力に合った大学を受験できないことになってしまいます。
昨年度の駿台模試を解き、どの問題を何分かけて解くべきなのか確認しました。そして、判定模試、全国模試などそれぞれの模試でどのレベルの問題が出題されるのかを知ることも大切です。
どの大学の受験でも「この大学ではこの程度の難易度の問題が解けなければ合格できない」というレベルがあると思います。模試も同じです。この模試は難易度が高いから例え解けない問題があっても焦らなくて大丈夫、と思えるのです。
駿台の模試フル活用法② ルーティンを作れ!
私は受験をする際に必ず同じことを行っていました。
問題が配布されてから試験開始までの数分間にいつも私はプレッシャーを感じていました。このプレッシャーを少しでも和らげるために、眼を閉じ、今までお世話になった家族や友人、講師、クラス担任を思い浮かべるのです。
このルーティンをまだ行っていなかった頃の私は、なぜこんなに緊張する模試を受けなければならないのだろうと思っていました。
しかし、ルーティンをしながらよく考えると、今こうして模試を受けられること、勉強ができていること、そして受験ができることは決して私だけでできることではなく、支えてくれる人や期待してくれている人がいるからできているのです。そう思うことで受験のプレッシャーもはねのけられるようになっていきました。
実際の入試会場でも全く同じことを実践しました。特に入試の時には試験開始までの時間が長いので、たくさんの人に感謝の気持ちをめぐらせることができました。入試の時は最後まで公式の1つや2つでも記憶していた方がいいのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、入試だからと言っていつもと違うことを行うとより緊張してしまい自分の実力を発揮できません。いつも通りのことを入試でも行うために、模試の時からルーティンを決めました。
駿台の模試フル活用法③ 受験後のマスト
模試が終わったあと、そのままにすることが1番もったいないのです。模試は入試と同じように受けることが大切と書いてきましたが、まだ模試なのです。本番ではありません。復習をして模試から学ぶことがとても重要です。
私は模試を受験してから、前期の模試は3度、後期の模試も2度の復習を必ず行いました。
1度目は模試から1週間後までに、2度目は模試の結果が返ってきた時、3度目は夏休みです。1度目の復習は解けた問題も解けなかった問題も全て解き直しました。
自分で解けた問題でもより良い解法を見つけることができます。また、受験直後の記憶に新しい時に復習を行うことで、解答過程のどの段階で誤ったのかを確認します。2度目の復習では主に間違えた問題を解き直しました。
採点された解答を見ると、どの段階までは部分点をもらえているのかを確認することができます。そこで自分の誤りを改めて見直しました。3度目の復習は時間を計りながら全て解きました。3度目ともなると実際の3分の2ほどの時間で解けるようになり、得点もかなり伸びているはずです。逆にそうでなかった場合は復習不足ということになります。
ここでおすすめの復習ノートを紹介します。黒で問題文を写し、間違えた部分を赤、なぜ間違えたのか分析したことを青で書き込みます。
このノートを作っておくことで再び復習した際に、同じ部分を間違えていないか明確にわかり、自分の弱点を自分で認識することができるのです。
模試をただ受けるのではもったいない!
1年に何度もある模試を最大限に利用するためには準備、受験、復習にポイントがあります。
授業の予習復習をするために手が回らないこともあるかもしれませんが、入試本番に実力を発揮するための練習の場としても、1つ1つの模試の受験の仕方をよく考えてみてください。
私は模試への意識を変えてから本番に対するプレッシャーが少なくなりました。そうして、成績が徐々に上がっていきました。
そして受験校を決める時は自信を持って第1志望の受験を決定でき、入試本番は自分の今までの力を信じて緊張せずに臨むことができました。
おわりに 質問などありましたら
ここまで連載をお読みいただき、ありがとうございました。
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