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バンクシー

バンクシーは、イギリスを拠点に活動するアーティスト、政治活動家、映画監督です。

彼は、世界各地の壁、橋などにメッセージ性の強い絵を描きます。

その絵は、スプレーやペンキなどで書かれており、グラフィティと呼びます。グラフィティを直訳すると「落書き」です。彼は無許可で壁や橋に絵を描いているのです。

他にも海外の美術館などの館内に無断で自分の作品を置いたり、選挙で保守党(イギリスの政党)以外に投票したら自作のアート作品を郵送するキャンペーンをすると申し出るなど数々の犯罪行為を起こしています。そのため彼を「芸術テロリスト」と呼ぶ者もいます。

しかし、彼のアートはとても人々に考えさせるような作品を描きます。彼が描くアートはとても人気があり、数も少ないことからとても価値があるものとして見られています。

彼の作品は、「反戦・反消費主義・反ファシズム(反独裁)・反帝国主義・反権威主義・アナキズム(個人の自由を重視)・ニヒリズム(生きていることに目的や価値はないとする哲学)・実存主義(一人一人を大切にし、個人の立場を強調する考え)」などのテーマを扱ってきており、批判しているものは「欲・貧困・偽善・退屈・絶望・不条理」です。

有名な作品の一つに「赤い風船に手を伸ばす少女」があります。赤い風船は、希望の象徴を表しており反戦を訴えかけています。この絵は、1億5千万円で落札直後に額縁に仕掛けられたシュレッターで作品の半分が切断されたことでとても有名です。その時の映像もYouTubeに上がっており、彼は、自身のインスタグラムで仕掛けの成功を喜び、作品の名前を「愛はごみ箱の中に」に改名しています。

彼の作品は、道端の所々に描かれているため本物かどうかわかりません。なので、Post Control(直訳して「害虫駆除」)という公認組織がいます。この組織が、作品が本物かどうか判断します。判断するだけではなく、非公開ではありながら販売もしています。

彼は、アート作家ではありながらも自身が監督を務めた「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」というドキュメンタリー映画も2010年に公開しており、アカデミー賞ベストドキュメンタリー部門にノミネートされています。この映画の中で自身が仮面を被って出演しているそうです。

彼は今も自身の正体を明かさず活動をしています。

もしかすると今後あなたは彼の作品の第1発見者になるかもしれません。


参考:https://ja.m.wikipedia.org


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