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算数の偏差値45から55に伸ばす授業方針


生徒を教えていると、偏差値45くらいの生徒を55くらいに伸ばす方針が若手ってきます。
そこで、その方針を紹介します。
お子様が偏差値45付近で伸び悩んでいる場合は、かなり有効です。

なぜ偏差値が45付近から伸びないのか

長時間、一生懸命勉強しているが、成績が伸びない生徒は確かにいます。私も、そんな生徒を多く教えてきました。偏差値45付近で伸び悩む生徒に共通の傾向は以下です。
・基礎力(計算・作業・文章読解)がない
・勉強前能力がない
・勉強が自分ごとではない

基礎力(計算・作業・文章読解)がないとは

たとえば計算が苦手で遅く、間違える。図を書いたり表を書いたりするのが遅い。文章問題が理解できない、ということです。この基礎力がないと問題も解けませんし、宿題を終えるのに時間がかかりすぎてしまいます。その結果、復習する回数(反復回数)が増えないため、勉強内容が記憶に定着できません。

基礎力(計算・作業・文章読解)をつけるには

字が丁寧すぎる場合、字を大きくし、読める範囲の雑さで書くようにします。問題を解くときは、常にストップウォッチで時間を測って解きます。その結果、時間を意識して解けるようになります。長時間かかって解いた問題を解き直し、どうやったら早く解けるか考える。そして、解けるように練習する。文章が長い問題は、意味がわかるまで何度も音読する。これらの方法で基礎力が上がります。そして、決め手は、みんなで同じ問題を解くことです。自分の授業では、多くの問題をクラスみんなで同時に解き始めます。そして、制限時間が決まったら、強制的に解くことをストップします。一種のタイムレースです。このタイムレースをすると生徒は「あの子はあんなに早く解けたのに悔しい」となり、目の色が変わってきます。この授業を始めてから、生徒が問題を解く速度がものすごく早くなりました。しかも、模試の点数もみんなバク上がりしました。

勉強前能力がないとは

勉強前能力とは、私が名付けた言葉です。これは、板書をきちんと写す、授業をきちんと聞く、復習をする、宿題はちゃんとやってくる、わからない問題は付箋などで、いつでも復習できるようにする。基礎解法は反復し、自分のものにする。大切な問題や解法は、公式ノートなどにまとめておく。プリントはなくさない。講師が教えた解法で解く。自分の解き方に固執しない。授業中トイレにいかない。授業前10分前には教室に入り、授業準備をする。授業前には、前回勉強した内容を思い出しておく、などです。ごくごく当たり前ですが、これができていない生徒がなんと多いことか。。。。。。

勉強前能力をつけるには

これは自宅での躾の範囲になってくると思います。ご家庭でいろいろなスタイルがあると思いますが、とにかく勉強前能力を小4までには身につけておきたいところです。約束しますが、勉強前能力がない生徒の大半は成績が伸び悩みます。実際私は小4の授業ではかなり、口やかましく、この勉強前能力について話し、きちんと修得するように指導します。かなり怖い講師だと思います。しかし、いったん勉強前能力を身につけたら、あまり細かいことは言わなくなります。なぜなら、成績がどんどん上がりだすからです。

勉強が自分ごとではないとは

目的意識が希薄であるということです。たとえば、自分の授業では、毎回授業開始のとき、前回の授業で勉強した範囲の復習テストをします。"復習テストで満点を取る" 意識を持って宿題をやる生徒と、そうではない生徒では結果が全く違ってきます。他にも板書を写す場合でも、「ちゃんと復習できるように」と意識をもっていれば、適当に写すことはありえません。一事が万事です。受験が自分事でないと、受験の目的(問題)意識が少なくなり、結果成績は伸びません。

勉強が自分ごとにするには

これは、とにかく大人がしつこく言うしかありません。ただし、受験まで、小4だと3年もあります。3年後の受験のために目的意識を持つことは大変です。そのため、自分は小さな目的を生徒に持たせるようにします。たとえば、来週までに小数の計算を完璧にする。次回の模試で60点をとる。※どの問題を正解し60点を取るかも明確にします。小テストは100点をとるだけではなく、テスト時間内に2回は見直しができるようにする。などです。目的は、生徒と話し合い決めていきます。

まとめ

以上、生徒の偏差値向上のための方針について紹介しました。基礎力の不足や勉強前能力の欠如、勉強への目的意識の希薄さが伸び悩みの原因とされます。基礎力は手書きの字や計算の速さなどを意識して鍛えましょう。また、みんなでタイムレースを行うことで刺激を与え、目標を持つことも重要です。成績向上には徹底的な自己訓練が求められますが、これを乗り越えることで成功への一歩を踏み出せます。
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