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普通の子の中学受験、子どもに合わせた声がけと親像

子どもの通うMarch付属中も含め、March全体で英語が主要科目になっているため、付属中では英語の講習が行われることが多いようです。子どもの学校でも、中1から英検3級対策の講習がまもなく始まるとか。うちはまだ英検4級もないのに・・・という不安を感じつつ、毎週1回授業後に講習を行ってもらえるということで、親的にはたいへんありがたいです~。

中学受験期、子どもにどんな声がけをすべき?

さて、中学受験で子どもにどんな声がけをするか、迷い、悩んでいる方も多いと思います。結論から申しますと「正解はない」と思います。それは、子ども一人ひとりの性格に合わせて、微妙に力を入れたり、抜いたりしながら、調整する必要があるからです。

うちの子どものように、心配性で気の弱い子に「弱音をはくな!」「がんばれ!」では、ますます委縮するだけ。こういう子には「大丈夫だよ」「少しずつ前身できているよ」と優しい励ましの方が効きます。不安がっている子には、安心させてあげることが必要で、できるなら親子で一緒にいる時間を増やすことも大事です。恥ずかしながら、うちの子は中学受験の間、不安がって親と一緒の部屋で就寝していました(汗)。今では、子どもの部屋にいると「お母さん、そろそろあっち行って」と言われ、さみしい限りです(笑)。

逆に、強気で自分は出来るんだというタイプのお子さんには、「本当に自信あるの?」「出来る子がいっぱいくるぞー」なんて、ちょっと軽めにあおるぐらいでもいいかと思います。そういうタイプのお子さんをもつお父さんが上記のような声がけで、試験へ向かう子どもを震い立たせていたといいます。

つまり、お子さんによって必要な声がけやタイミングはまったく違うということ。塾の先生に言われた通りにしても、それが自分の子どもに合っていなければ意味がないですし、自分の子どもがどういった言葉を望んでいるのか、じっくり考えてみるのも必要かと思います。それには、声がけした直後の子どもの顔をよく見ること。一瞬でもさみしいそうだったり、苦しそうな表情をしたら、それは今のお子さんに適した言葉ではない可能性が高いです。

中学受験期、立派な親にならなくてもいい

自分の子の性格を本当の意味で理解できるようになると、受験期での親の態度も定まってくると思います。手とり足とり注意深く子どもと一緒に伴走する親御さんもいるでしょうし、ときどき息ぬきに親子で遊ぼうとされる親御さんもいるでしょう。

うちの場合は、自営ということもあって、仕事をしていたり、仕事に関する勉強をしていたりする親の姿をみているので、子どもにある程度「親もがんばっている」というのが伝わっているのもあり、自由な姿を見せ続けました。夫婦ともにお酒が好きで受験期も遠慮なく飲んでいたので、「もう、うちの親ったら~」と子どももあきれながらも受け入れていたようです。ある時、過去問を解く子どもの姿を静かに見守っていたら、「お母さんもなんか自分のことやって。その方が気がラク」「飲んでもいいよ」なんて言われたこともあります(笑)。

うちの場合ではありませんが、子どもが親のことを尊敬しているご家庭では、お父さんが子どもに勉強を教えることもよく行われているようです。大事なのは、日頃の親子の関係をベースに親も無理のない態度をとること。友達親子みたいな関係なのに、急に「勉強しろ!」とビール片手に言われても子どもも混乱します。うちの夫は、最後まで中学受験に興味がなく「えっ、それ、楽しいの?」みたいな呑気な態度を続けました。これが子どもには、煮詰まったときのガス抜きになっていたようです。

受験期だからと、急に親が態度を豹変させないこと。ベースの関係性ができていないのに、偉ぶったり、教えようとしたりしても、子どもには見透かされています。うちなんて、子どもに「うちのお母さんったら・・」という風にみられていたので、ありのままの自由な親でいつづけました。勉強は教えられないけど、面白そうと思ったら算数の問題を一緒に解いてみたり(たいてい✖)、飲みすぎて子どもより早く寝てしまったり、ダメな自分も隠すことなく見せて、子どもに必要な声がけで応援し続ける、親はその程度で大丈夫だと思います。無理して、立派な親になろうとしなくていいんです。

今年、小学6年生の親御さんは、「もっと自分に出来ることはないか」「もっと完璧な親にならなきゃ」と思っているかもしれませんが、今の自分ができる精一杯で子どもが落ち着いて勉強ができる環境をつくってあげていれば、子どもは言葉にはしなくても心のどこかで親のがんばりを認めてくれるはずです。

なにより、家庭がお子さんの安心できる、ほっとできる、甘えられる場所であること。それさえキープできれば、お子さんは塾や試験でも落ち着いて臨めると思います。


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