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待つことの大切さを学んだ高校野球

僕の仕事は本当に簡単にいうと営業ですが、結果的にチームの収益が一番大事になってくるので、月々の新規契約の数というよりも、合計でどのくらいの収益を上げる企業と契約をし、どれがどのくらい稼働したのかが大事になる。

会社は決済会社であり、決済ごとに手数料を頂くので、顧客の事業が進まないと収益がない状況は、かなりムズムズする。
観光業界、教育業界ともに大打撃を受けている今、そして月の最後の週のまさに今は、新規契約を追い込みたい時であり、チームとしても決済を望むばかりである。

と言っても現状は見込み客とお話をするのは難しく、また半ば休業の企業から書類を集めるのは至難の業なので、僕の今することは一つ、大切で効果がある時に連絡をし、あとは待つこと。
マツコデラックスのように座って待つこと。信じて待つことだ。

長期戦と見て待つこと。

これを学んだのが僕達の夏の大会。僕達の夏が終わった試合である。
相手は強豪私学、3−0とリードされた場面で、いきなりノーアウト満塁という最大のチャンスが4回に訪れた。打者は7番。長打の期待もできる打者に、なんと初球にスクイズのサイン。

バントの構えを瞬時にした僕達の打者に対し、
相手ピッチャーは少し高めのボール球を反射的に投げる。

バントは体全体でするものなので、普通はボールが高めに浮いたら、
体ごと上に動かし、なんとかバットに当てるのが鉄則である。
そうしないと走っているランナーがみんなアウトになってしまう。

何が起きたと思いますか?

浮いたボールに対し、手だけが上にいき、なぜか体が下に動き、最終的に鉄棒にぶら下がったような形になり、僕達の夏が終わった。重力で負けた。
僕達の中では重力に負けた試合として受け継がれているが、
ここで肝心なのは、あのバッターボックスだけ木星だったということではなく、完全に焦った戦略だったということ。

弱いチームが強いチームに勝とうと自分たちで焦って動くほど、簡単に負ける要因になることはない。そう7番の彼が重力に負けて金属バットのみが中に浮いて行ったのは、焦ったからだ。

今僕の状況は本当に似ていると思う。
あと一つ種類が揃えば解約完了となるけど、次の急かしたメール、行動が長期的な関係に響くことになる。

ゆっくり待つことだ。地蔵のように。
山に登った時に会うお地蔵さんたちは、なぜか挨拶したくなるし、寛大に思える。それは誰よりも待っているからだろう。

皆さんも、もし焦っていれば待ちましょう。

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