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おじさんの夢を叶える マスターズ甲子園

甲子園の夢を諦めきれないおっさんのためのトーナメント、
マスターズ甲子園

このマスターズに年齢制限はない。
18歳からおっさんまでの対戦である。

今日はそのお話。


まずはちょっとした発見を
駅前の電車が見えるところに座って時間を潰していると、二人で電車を見に来てロマンスカーが来ると喜んでいる親子が居て、
自分も昔は父親に肩車か高いところに立たせてもらってジーっと電車を見ていたなーと思い出しました。

そんな父親もこのNoteの投稿を読んでいるらしく、
いつもは誰かがスキしましたという通知は嬉しいが、
父親がこの投稿をスキしましたという通知の、父親の名前とスキという言葉のマッチアップがかなり気持ちが悪いことに気づいたが、スキは嬉しいので通知をオフにしたMakoです。

「父と息子」という関係の中に入る「スキ」という言葉はアニサキスだと発見したMakoです。
モノスゴイハキケ!おえ!

おじさんが甲子園を目指す

僕は大学では野球をやらないと決めていた。
理由は下の記事で書きましたが、本当に簡単に言うと実力が足りていなかった。

でも野球は草野球でも良いから続けたかった。
そういう気持ちを持つ人が先輩にもいて、しかもどこの高校にもいたようで
なんと卒業生だけで高校を代表して試合をする
マスターズ甲子園というトーナメントがあり、
なんと県での予選を抜けると甲子園でプレー出来るのだ!

僕ともう一人の同期、3年間ほぼずっと、練習のパートナーだったスズノ君は、このマスターズに入り今でも試合をする時はスズノ君の車で送ってもらってます。(ありがとう〜)

めっちゃ面白いマスターズ

このマスターズに年齢制限はない。
その為ベンチに18歳から時には50歳ぐらいの人が一緒に居て、整列し、プレーする。

前半の1~4回が34歳以下で、それ以降が35歳以上の戦いで、(35歳以上の人は前半から出ても良い)

試合のメインは常に後半になる

なぜかというと。歳を取るにつれて、
身体が動く人と身体が動かない人の差が激しくなる
からだ。なる身体。

試合の後半になると、先輩達(大人同士)が

ミートグッパイかな?
ミートグッパイしちゃう?

と言っていてなんの事か分からなかったが

肉離れらしい。

完全におっさん野球である

すごいのは、その後半(おっさん達)でも
120キロのストレートを普通に投げるピッチャーがいたり、(年齢詐欺とツッコミをうける)
その球を打ち返すバッターだったり、

全く動かないでボーっと立っているだけなのになぜか打球が飛んで来た一瞬バッと
動いて捕る普段はキッチンで働いてそうなファーストだったり、

暴飲食の末、センターゴロになるバッター。

球速は出ないが技で抑えるピッチャー。

ボールを、追いかけて風で帽子が飛びハゲがバレながらワンバウンドしたボールがその頭を超えて行ったセンターなど、

死ぬほどエキサイティングである。
常に全力プレーである。

そのセンターも後ろに行ったボールを全力で追いかけていた。帽子は後だ。

18歳の若さ

僕は留学前の2年間プレーしたが、2年目でなんと県で優勝までしたのだ。
高校のときには出来なかった県優勝を、卒業して達成することができた。
それは先輩達も同じ気持ちだったと思う。

留学から帰ってきて一年目、マスターズの試合がコロナの状況が悪化するまであった。そこで痛感した23歳と18歳の大きな差。
これを読んでいる方で23歳なんてまだまだ若いじゃないと思っている方、
令和の23歳はおっさんです。

スイングはブリッブリ
走りは安定しているし、
肩も良い。

こっちは
スイングはブラブラ
走りはガクガク
肩はヘロヘロ
である。

ここまで違うものなのか。。。18歳とは。。。と切なくなった。
その18歳を当然のように抑える我々の35歳以上ピッチャー

他校の甲子園の常連であるチームのOBの中にはエゲツない人がいる。
未だに2打席連続でホームランをちゃんとした球場で打たれた思い出は、忘れられない。元々プロらしい。
そんな選手を抑える我々の35歳以上ピッチャー。

えぐい。

普段は保険の営業らしいが
完全にドラフト候補であるぅ


レベルが高いのを痛感した僕の悲劇を一つ。

実は県で優勝する前の年、我が校のマスターズは県で準優勝だった。
それを受け、他県の王者二高と対戦することになり、泊まり掛けで試合に望んだ。

もちろん試合の前の晩は皆で飲みまくり(僕は18歳でしたので、もちろん飲酒はしていませんと書こうとしたけど、飲酒をしたかも覚えていません)

その次の日、他県の王者二高との対戦で、僕は一番ショートの先発。

なんと人生初の始球式のバッターに立ったのだ。

始球式はこの球場を作った人?らしく、
僕はなんとなくバッターボックスに立ち、ゆっくりな球を想像していた。

がしかし、その始球式のピッチャーがなんとえげつないストレートを僕の胸元に投げ込み、

両ベンチからはそのボールに対して、

「おおぉー!」とともに

僕のベンチから

「何してんだ!スイングしろよ!」とツッコミがあり、ようやく気づいた。

そう、僕はその胸元のストレートに全く反応できず、スイングするどころか普通に見逃していた。

空振りで和む、始球式が

普通の見逃しストライクのバスん!と

始球式は普通バッターが空振りをするから成り立つ。たまにバッターが打ってしまったりするがそれも面白い記憶になる。

見たことあるだらうか, 見逃すだけの始球式。

始球式の球が良すぎて、相手ピッチャーのボールが遅く見えたのか、
その日は2試合で、3安打打った。

前回優勝した際は不幸だったが、なぜか代表者のみが甲子園に行くことが出来た。僕はそんなおっさん達と夢を追いかけるのがスキである。

次こそは皆で優勝し、飲み狂い、甲子園の土にゲロをぶちまけたい。

来年あたりに甲子園に出たという記事も投稿できたら幸いです。

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