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やばいと思ったら最高な件

ニセコ・北海道に3週間ホテルに一人で滞在しているもんだから、
ホテルの朝食を食べていると「従業員さんですか?」と従業員さんに声を掛けられた。
「あ、違います。長くいてすみません」
(一人がめっちゃ好きなんです。友達といるのもその分好きだけど。)

そんな昨日は素晴らしい体験ができた。

4つあるニセコのリゾートの内のメインであるヒラフで友人と滑っていると、ものすごい強風。
もちろんそれでも雪が良いのと木の間とかを楽しく行けるヒラフは好きなのだが、友人と話、正午になったらハナゾノ(ヒラフの横のもう一つのリゾート)に行こうかという流れになった。

ニセコでは1日に二つぐらいのリゾートをいくのは結構普通のことである。
もちろん無料のシャトルバスなどが巡回しており、リフト券なども共通、ヒラフとハナゾノ、ニセコビレッジとアンヌプリは滑って移動することができる。

僕たちは、ヒラフからハナゾノに移動すると決め、ヒラフの高い位置にあるリフトに乗り、
「とりあえず右に行けば着く」という信念のもとハナゾノのゲレンデに着いたことを確認しながら下っていた。

ただ、何やら普段と雰囲気が全く違う。
1. 誰もいない
2. ほぼ雪嵐である。ヒラフよりもやばい

そして少し進むとハナゾノでは今日はリフトが動いていないという真っ当な状況を目の当たりにした。

なんと強風・雪煙の中のハナゾノに滑っているのは僕と友人だけ。
ゲレンデを見ても他の人が滑った形跡はほんの少しだけ。
跡は既に新雪をかぶっているので、数時間前ぐらいの。
僕は道は知っているが彼は知らない。
まったく他の声も音も聞こえず風だけが走るゲレンデで、
これは本当にやばくないかと緊張が走る。

なんとかハナゾノの最初のリフト(ゲレンデを降りる僕たちにとっては最後のリフト)のところまで来た時、後ろから「are you guys going down?」と
心配そうな白人のスキーヤー一人が話しかけてきた。
「僕も一人で怖いんだ」「道は知っているか?」と聞かれ、
「知っている」と答えるとものすごく安心した様で、
「一緒に行っていいか」と聞かれ
「だめ」と答えるいつもの流れもここでは笑えない。
「Ok Ok」と答え、
まったく触れらていない広大なハナゾノを心配そうに降りる男3人。


結論。


今までのスノーボード歴で一番気持ちよかった。


ただでさえふわふわな雪なのに誰も滑っていないがために、
最もフレッシュな雪である。

雪嵐が作りだす緊張感。

さらには言語化がほぼ不可能な、この広大なゲレンデは俺たちだけのものというなんとも言えない支配感。

今までのスノーボード歴で一番気持ちよかった。

先頭を走る僕は、最初は怖かったが、

あれ?

これ気持ちよくね?

っと思い始めたら、
「Pow!!」
と後ろから白人の興奮した声が聞こえ、

いやそうだよな。

これ。。。。良いよな、最高だな。。。

気づいたら自分も「Pow!!」と声を出していた。

今までのスノーボード歴で一番気持ちよかった。

もちろんゲレンデ運行状況をGoogleで調べれば起きなかった問題かもしれないですが、これを書いている現在は、問題とももはや捉えていない。

エキストリームに生きて、
みんなよりも良いものを得るには、
みんなが行きかないところにいくのが良い。


あれはやばかった。

お疲れっす。

明日も滑るので、今日は休憩。


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