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講師道 #25|リハーサル 〜下ごしらえが逸品を生む〜

人間というものは都合よく自分の想像を作り出せる生き物です。子供の頃、テロリストが学校を襲撃して自分が撃退する妄想をした方もいらっしゃるはず。セミナーも然り。きっと皆さんもいろんな想像を働かせて本番に臨むでしょう。拍手喝采で迎えられたステージからの景色、言い淀みなくお客様に響く声、体重100㎏の巨大カマキリが侵入してきたときに素手で屠る姿・・・

しかし、脳内でどんなにイメージを膨らませたとしても
「いかに巨大化しようが想像はあくまで想像、実物の子犬にも劣るシロモノよ」
本番当日、登壇して初めて理想と現実が大きくかけ離れていると気づきます。イメージと行動を完全に一致させるのは非常に難しいのです。

今回は「ぼくのかんがえたさいきょうのせみなー」から目を覚ますリハーサルのお話です。では、はじめましょう。

1.リハーサルの方法

リハーサルはとても重要です。脳内でどんなに考えて本番に臨んでも、思ったとおりになることは稀です。慣れないうちは必ずリハーサルを行いましょう。
リハーサルといっても一体、何をすればいいか。脳内で考えた話の内容を声に出すことです。これだけでも効果は大きく、違和感を発見することができます。

2.リハーサル時のチェック

リハーサルでは、以下の3点チェックします。

①話の流れはスムーズか
「何か話しづらい/どこかぎこちない」と感じた箇所を確認します。レジメがあれば1ページ単位で練習するだけでなく、次のページに移る際のつなぎの言葉までリハーサルしましょう。

②メモだけで話せるか
話す内容の覚え方でも紹介しましたが、用意したメモだけで話せるか確認しましょう。話せかなった場合、メモを増やすか、覚え直すかしましょう。(ただし、メモを増やしすぎることはおすすめしません)

③時間配分は妥当か
予定していた時間で話せるかの確認です。時間管理で紹介したタイムテーブルを用意しているのであれば、そちらと照らし合わせましょう。もちろん、タイムテーブルに合わせるだけでなく、タイムテーブルの調整も考えましょう。

3.慣れないうちは立って話す

慣れないうちは、レジメを用意して、本番同様立って話すことをおすすめします。レジメを確認するタイミングは、立って話すようになるだけで大幅に減ってしまいます。視線はお客様に向けるべきですので、それを意識してリハーサルすると良いでしょう。

4.格段にうまくなるコツ

最後に、格段にうまくなるコツを紹介します。それは録音・撮影することです。自分の姿・声を見聞きすることは、大きな苦痛を伴うことと思います。しかし、お客様から見えている貴方の姿はまさにそのとおりなのです。自身の動きや言葉グセを確認して、修正できるところは修正しましょう。

5.おわりに

セミナー慣れしていないうちは必ず発声して確認しましょう。特に録音・撮影は講師として成長するうえで非常に効果的です。本気で一流を目指す方は一度でいいのでやってみてください。

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