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講師道 #22|テンション 〜緩急自在〜

「あたしのこと愛するようになるまでこの会場を出さないわ。絶対に!愛させてみせる!さもないと…延長してしまうかも…」

愛しいお客様と同じ空間で時を過ごせる贅沢、テンションが高くなるのも分かります。しかし、注意してください。煮えたぎる情熱を一方的にぶつけては、甘美な時間も台無しになってしまいます。

恋とセミナーは情熱の駆け引きです。今回はテンションについてお話します。

1.ハイテンションは続かない

「講師に必要なものは熱意だ」と言い張る筆者ですが、ハイテンションをずっと維持することはできません。しかし、それで良いと考えています。
人間は刺激を求める生き物、終始同じテンションに接すると飽きがきます。そして、講師のテンションがずっと高いと、お客様も疲れます。言い方が悪いですが、「ウザい」講師になりかねません。緩急つけてお客様と接することが大切です。

2.テンションの配分

講師のテンションはお客様のテンションと連動します。以下2点に注意して講師とお客様のテンション管理を行いましょう。

・開始と終了は上げる
セミナー開始時はセミナー全体のテンションのデフォルト値を上げるために、終了時はお客様にやりきった感を持っていただくために上げましょう。# 3「セミナー開始前の動き」を参考に、お客様とコミュニケーションをとっておくのを忘れないように。講師のテンションにお客様もついてきてくれます。
を参考に、お客様とコミュニケーションをとっておくのを忘れないように。講師のテンションにお客様もついてきてくれます。

・上げ下げは極端に、そして断続的に
上がっているときと抑えているときは極端に見せましょう。その点は# 19(抑揚)と同じですが、切り替わりのサイクルはテンションの方が緩やかです。いきなり上げる、下げるは控えます。講師のテンションがお客様を置き去りにしないよう、少しずつ誘導しましょう。

3.テンションを高めるためには

最後に、デフォルトでテンションを高くする方法を紹介しておきます。「姿勢」「動き」「表情」を意識するだけです。胸を張り、ハツラツと動き、満面の笑みを浮かべてみてください。勝手に上がります。ハートにつけるよりも先に体を動かした方がいいことも多いのです。

4.終わりに

ポイントはお客様のテンションを置いてきぼりにしないことです。自己満足に終えないよう、お客様の状況把握に努めましょう。

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