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半世紀を超えてつながる、「声のバトン」。

昨日(2/19)まで、足掛け3日間に渡って行われた
「オールナイトニッポン55周年記念 55時間特番」。
もうまさに「レジェンド勢揃い」「何年かに一度のお祭り」という感じの、錚々たる並びでした。

https://twitter.com/Ann_Since1967/status/1626506785732579329

さすがに全部聴くのは無理なので、
気になったものをいくつか聴いていたのですが、
聴いていた中でも特に印象に残ったのが、「生歌」で。

日曜の朝、まるでおばあちゃんとお孫さんがこたつを囲んでしゃべっているような、そんなあたたかい空間で披露された、
イルカさんと久保史緒里さんの「なごり雪」。

一度ANNを離れてまた戻ってきたゆずと、この春に離れるCreepy Nuts、
そんなちょっと境遇が似た2組の、魂のエール交換ともいえる、「夏色」のセッション。

そして、55周年特番のトリを飾る、「ましゃ」の「魂ラジ」、
番組恒例の「魂リク」のコーナーで生披露された、55周年特番全体を締めくくる「少年」。

いつでもどこでも、心に寄り添う歌は誰かの味方だし、
ライブはいつも心震わせるものだけれど、
こうやってラジオの向こうから聞こえてくる、「ちょっと特別な」歌声は、
特に心に響くものがあります。

それは、もちろん「ここでしか聴けない」歌だからというのもあるけれど、
それ以上に、
パーソナリティ同士の、
パーソナリティとリスナーの、
そして、時を超えて、「あのとき」ラジオと向き合っていた「私たち」と、「今」こうやってラジオに耳を傾けている「私たち」と、
そんな様々なつながり、とか、想い、とか、そういったものがぎゅっと詰め込まれた、そんな歌だったからこそ、
心にぐっと響いてくるものだったのだと思います。

今回の55周年特番の縦串としてテーマ設定されていた、
「あのころの自分に伝えたいこと」
リスナーならオールナイトニッポンを夢中で聴いていた、
パーソナリティなら現役でマイクの前に座っていた「あの頃」が、
それぞれの中に確かにあって、
その遡り具合は、当然人によっても違うけれど、
みんながそうやって、自分にとっての「いつか」を鮮明に思い出せる。

私でいうと、
イルカさんのANNなんてもちろん全然生まれる前だし、
ゆずさんだって一度もリアルタイムでは聴いたことがない。
でも、自分が夢中になってくりぃむのANNを聴いていた高校生時代、
あのときの自分と同じような感情で、
イルカさんやゆずさんの番組と向かい合ってた、楽しみをもらっていた、そして時には救われた人もいたのだろうなあ。
そんなことを、まるで自分ごとのように想像することができます。
そんなエッセンス、「声のバトン」を、今マイクの前に座る、久保さんやCreepy Nutsさんと、ラジオの「こちら側」で聴いている私たちリスナーも、一緒に受け取ることができた。
そんな気がして、なんだか勝手に嬉しくなってしまいました。

もちろん、歌に限らず、いろいろな方の、スペシャルな、ステキなトーク、
あるいは、まるで「あの頃」に戻ったような、いつも通りのバカバカしい、笑い転げたくなるトーク。
それぞれの番組で、それぞれ存分に楽しませてもらったし、
リアタイで聴けなかった番組も、これからタイムフリーでたっぷり楽しませてもらいます…!
いやあ、この週末、本当に楽しかったなあ…!

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