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地元に関心が向くようになったのは、地元を離れた後だった。

昨日、車でラジオを聴いてたら、
「あぐりずむ」という番組で
『今日は、千葉県松戸市スペシャルです!』って聞こえて、
『おっ?!』と、思わずラジオの音量を上げてしまいました。

私、実は松戸の出身でして。

都心のベッドタウンとしての位置づけが強く、「千葉都民」なんて言われ方もするくらいですが(住んでるのは千葉だけど、働いたり遊んだりとか諸々の生活圏がほぼ東京、という意味で)、
実はけっこうおもしろい取り組みがいろいろあったりする街なんです。

といっても、こういった松戸の「おもしろさ」に気づいたのも、
実は松戸を離れて仙台に来てからで。

私自身もご多分に漏れず「千葉都民」で、
高校が東京、大学が神奈川、新卒で入った会社も東京と、
中学卒業以降は日中の時間をほぼ市外で過ごすことが多く、
付き合いのある友達も基本県外の人たちだったので、
地元で何かする、ということが全くといっていいほどありませんでした。

家の近くにある飲み屋とかカフェとか、実際ほとんど知らなかったし、
買物だって地元でするのは駅前のスーパーくらい、地元でお金を落とすということがほとんどなかった気がします。

当然、地元の情報など入ってくるはずもなく。

仙台に入って「まちづくり」みたいな仕事に関わり始めて、
それ系の情報にアンテナを張るようになって始めて、
「松戸にもこんなおもしろそうなことがあったんだ…!」というのにようやく気づいたくらいです。だいぶ遅いですね(笑)


田舎に住んでいると
「〜〜には何もない」的な言説はイヤというほど聞きますが、
かくいう私も、「地元(松戸)に何かおもしろいことがある」とは思ってなかった。

ただ、田舎の「何もない」言説とは若干ニュアンスが違うな、とも思っていて、
別に地元に何もなくても、電車に乗ってぴゅっと都心に行けば、とりあえず通り一遍の娯楽やらなんやらはあったので、
「何もない」というよりかは「別に求めてない」という感覚でしょうか。

当然「ないならつくろう!」みたいなことも、思うはずもなくて。
かえって「自分たちで何かする」「つくってみる」みたいな感覚とは、縁遠いままだったのかもしれません。


翻って、自分のいる地域を魅力的に思えないのって、最初はしょうがないことだと思っています。
隣の芝生は青く見える、って言うくらいですし。笑
いろんな価値観や、観点で地域を見れるようになったときにはじめて、
今まで気づいていなかったおもしろさや、
「地元でこんな取り組みあったんだ!」みたいな発見を得ることができるんじゃないかと思います。

いきなり「地域に誇りを持とう!」というと仰々しいから、
自分自身にとっての「おもしろさ」の尺度をたくさん持って、
その尺度で改めて地域を見てみる、みたいなところからスタートしてもいいのかもしれませんね。

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