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じたばたしない。

今、こうやって投稿を書いている私の頭上を、何匹もの虫がうろちょろしています。
といっても、ここは屋外ではなく、リビングの中。
ちゃんと網戸は閉めてあるのになあ。おかしいなあ。

体長数ミリぐらいのちっちゃなのが数匹飛び回っているのと、
明らかに体長5cm以上はありそうな、かまきりみたいに6本足と触覚がある大きめの虫が2匹、天井やら蛍光灯カバーやらを悠々と闊歩している。
ちっちゃいのはともかくとしても、うちの網戸にそんなに大きな虫が通れる穴は空いてないはずなのに。

どうにか部屋の外へ追い出したいのだけれど、
みんな逃げ足が早くてしかも飛ぶので、捕まえるのも難しい。
部屋の中で殺虫剤も使いたくない(し、そもそも家にない)から、駆除するのも不可能だし、ハエ叩きみたいなのもない。
さっきから闊歩する虫たちを眺めて、どうしよう、と思案しては、
どうしようもないね、とパソコンの画面に目線を戻す、ということを、
かれこれ1時間ぐらい繰り返しています。

自然豊かな田舎の中で暮らしていれば、
日々の生活に虫が入り込んでくることはもう避けようがなくて。
もちろん、いないにこしたことはないけれど、
いたとて別に向こうから害を及ぼしてくるわけではないから、
そうすると必然的に「共存」せざるを得ないんですよね。

向こうが天井付近にいて、こちらが床付近にいれば、お互いに干渉し合うことはないから、
視線に入って多少気になりはするけど、それ以上どうこうすることもない。
変に自分の思う通りにすべてをコントロールしよう、とするんじゃなくて、
どうにもならないものは、どうにもならないよね、と割り切って、
それ以上別にじたばたしない。
そんなずぶとさみたいなものも、田舎暮らしで身についたことのひとつかなあと思います。

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