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「応援の力」を感じた夏。

今日で8月もおしまい。
一昨日も書きましたが、ここ数日だけでさらにもう3,4回は「若者のすべて」で耳にしたので、特にラジオ業界は、寄ってたかって本気で夏を終わらせにかかっているのかもしれません。

そんな空気感にのっかって、この夏を振り返ってみると、
今年の夏は、とにかくいろいろなところで「3年ぶりの」というフレーズを多く耳にした印象が強いです。

3年ぶりのお祭り。
3年ぶりの有観客の夏フェス。
ほかにも、たくさんの「お久しぶりです!」「おかえりなさい!」が交差した夏。

そしてもうひとつ、私が個人的にこの夏、強く感じたのは、
「応援の力」でした。


3年ぶりに、ブラバンの音が鳴り響く甲子園。
3年ぶりに、サンバのリズムが聞こえるゴール裏。
3年ぶりに、紫一色に染まった神宮球場。

仙台育英のアルプススタンドから流れた「キセキ」には、思わず心を打たれてしまったし、

味スタで直接体感できたあの空間、あのひとときは、もう「嬉しい」以外の何物でもなかった。

ほかにも、ACLで見られた浦和レッズの声出し応援は圧巻でしたね…。


別に応援がなくたって、
ピッチやステージに立つ彼らには「頑張る理由」はちゃんとあるし、
応援って、もしかしたら「応援する側」のエゴですらあるのかもしれない。
彼らは「応援が力になりました」と言ってはくれるけれど、
本当にどの程度、彼らの足を、手を、声を、突き動かせているかなんて、正直知る由もない。


でも、こうやって、人影ひとつなかった会場にお客さんの姿が戻り、
静寂に包まれていたスタンドに音が再び鳴り始めて、
その音も、拍手だけだったのが、人の声が徐々に戻ってきた。
その過程をひとつずつ体感して、あの「多くの人の歓声に包まれた空間」が当たり前のものじゃなかったんだ、と実感すると、
人が、人の声が、応援がもたらす熱狂、熱量が、
どれほどの彩りを、エネルギーをもたらしていたのか、ということを身をもって実感するようになって。

一斉に振り回されるタオルが、
色とりどりのペンライトの明かりが、
四方八方から響いてくる拍手の音が、
その場にいる人たちの心を、ボルテージを、ピッチとスタンドの区別なく、一気に高めていく。
応援は、確かに力になっている。


そして、そんな「応援の力」が発揮されるのは、何も、特別な「非日常」の空間に限ったことではなくて。
日々いろんな人が、いろんなことに取り組み、挑んでいて、
そこに程度の大小はあっても、何かを「頑張っている」ことに変わりはない。

「応援の力」に、自分自身も心揺さぶられることが多かったし、
心からの応援を受けて、嬉しくない人なんてそうそういないはず。
きっと、誰かのひとつの応援が、もう一歩前へ進む、一歩踏み出す力になるはずだから、
自分もひとつでも多くの「応援」の心を、声を、届けていきたい。
そう感じさせられる、今年の夏でした。

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