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「地域に愛される」ということ。

Twitterのトレンドに「いわきFC」が入っていて、
何があったんだろう?と思ったら、
明日の試合が急遽中止になった、というお知らせとともに、こんなツイートたちが。

現在、J3首位のいわきと2位の松本による首位攻防戦。
試合1週間前の時点で、アウェー席が既に800枚近く売れていた(=800人近い人がいわきに遠征する予定だった)そうで、
おそらく既に前乗りしている方も相当数いるでしょう。
試合がなくなって、「せっかく来たのにどうしよう…」と、途方に暮れている方も多いかもしれません。

そこに、誰からともなく出てきた、
松本サポの皆さんをおもてなししたい!という声と、
それを形にする、様々なお店のステキなサービスの数々。
なんと、いわき有数の観光地も名を連ねていました…!

さすがにハワイアンズともなれば、大きな施設ですからそれなりの調整や、根回しだって必要でしょう。
それをこのスピード感で決めて、出せるのは、単純に企業としてすごい…!と思うし、
そこまでさせてしまう、いわきFCの「愛され方」もすごい。

誰から言い始めるでもなく、
せっかく遠征してくれたアウェーサポのために…!とこれだけの動きが即座に、同時多発的に起こるというのは、
それだけ地域に愛されているチームなのだなあ、ということを、この出来事だけでも感じることができるし、
なんだかほっこりした気分になります。

中止になってしまうのは確かに残念だけれど、
こういう出来事があることで、
いわきサポは自チーム、自分たちの地元をさらに誇りに思うことができるだろうし、
松本サポにとっては、次のいわきとの対戦が、より印象深くなるかもしれません。
「次も絶対足を運びたい!」「今回は遠征断念したけど、代替試合のときはなんとしても行きたい!」と思ってもらえるかもしれない。


言わずもがな、サッカーは対戦相手がいなければ成立しないスポーツで。
海外みたいに、対戦相手同士がバチバチいがみあってるのも、それはそれで雰囲気づくりとしてはアリなのかもしれないけれど、
個人的には、Jリーグのこういった空気感、
アウェーチーム、アウェーサポに対する思いやりやおもてなし、リスペクトというのは、素晴らしい文化だと思うし、すごく好きです。
そして、そんな文化が、J参入1年目のチームにまでしっかり浸透しているのを見ると、なんだか勝手に嬉しくなりますね。


*余談*
さらに、チーム公式(社長)からも、こんなリリース・ツイートが。

こういう取り組み、大事ですよね。
興行ができないのは、もちろんチームにとっても痛手だけれど、
スタグルの出店を予定していた事業者さんなんかも、
もちろんもう仕入れとかも済ませてるだろうし、
試合中止になって、商いの場をひとつ失うことになってしまう。
それを、こういった形で補填する、できるだけ損失が少ないようにする、というのは、
出店者との信頼関係という点でも大事なことだろうし、
ビジネスとしても、すごくクレバーだなあ、と思います。

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