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「声出し」なしでも、盛り上がりはつくれる。

今らしい、この時代だからこそ生まれた曲なのかもしれません。

曲の終盤、落ちサビのところでひときわ印象的に響くクラップの音。
クラップ+アカペラという構成は、ライブでの演出を多分に意識してのものだと思います。
確かに、大きな会場が一体となってクラップを響かせる光景は、壮観だろうなあ…。

音楽ライブの中でも、ひときわ盛り上がるであろう、「声出し」での参加が封じられて早2年以上。
声を出せないなりに、拍手をしたり、タオルやペンライトを使ったり、それぞれの現場でいろいろな方法が模索されてはいますが、
拍手ではどうしても単調になってしまうし、タオルやペンライトにしたって「これまでもやってきたこと」だから、どうしても「物足りない」印象は拭えない。
そうすると、楽曲そのものにも「声出しに依存しない盛り上がりの作り方」が求められるようになるのは、自然な流れなのかもしれません。


そういえば、ジャンルは変わりますが、私が最近足を運んだサッカー(清水エスパルス)や野球(楽天イーグルス)の現場でも、
以前はあまり見かけなかった、声出し以外の、とある演出・応援スタイルをよく見るようになったなあ、という印象があって、
それはペンライトを始めとした、光を使った演出

7月に国立競技場で行われたエスパルスの30周年記念マッチの際には、
スマホのライト部分に貼って、ライトの色をオレンジに変えるシールが配布されていて、
キックオフ直前に、一斉にオレンジのライトを振るという演出が用意されていたり、

楽天の試合では、勝った後にスタジアムの照明を落として行う「ビクトリーセレモニー」というのが恒例化されていたり。

照明の性能が上がって、スタジアムのような大掛かりな照明設備でも、頻繁につけたり消したりできるようになったのもあるとは思いますが、
以前はスタジアムでペンライトを持っている人なんてほとんど見かけなかったのが、
最近では持ってない人のほうが少ないかも…?というぐらいの普及ぶり。

同じスポーツでも、屋内でやるバスケ(Bリーグ)は、もう少し前から光の演出を取り入れていた印象もありますし、
もちろん音楽ライブでも光は大事な演出の要素ですから、
そういったものをヒントにして、徐々にこういう演出が浸透してきたのかもしれません。

他のジャンル・業種からも学んで、今のような制限がある中でも、より楽しめる方法を模索していく。
声出しのみならず、制限というとどうしても「やれることが減る」ような印象を持ってしまいがちですが、こうやって「やれることを増やす」方法も、思わぬところに転がっているのかもしれませんね…!

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