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風景を「意味ある」ものにすること。

地域活性とかの文脈でよく語られる、こんな言葉がありまして。

「うちの地域のウリは、景色が綺麗なことと食べ物が美味しいことです!」
「……それってだいたいの田舎にあてはまるんですよね」

たまに「景色」が「空気」になる場合もありますが、
まあ誇張でもなんでもなく、確かにそうだなあと思います。

大々的に観光地化されていなくても、
美しい景色、というのは日本中にあって。

それが、「ありふれた風景」ではなく「特別なもの」になるのは、
その人にとってそれが「意味あるもの」だからだと思うんです。

そして、それは何も、
「日本で一番高い山」とか、
万人に共有されうるような「意味」でなくてもよくて。

アニメとかでよくある「聖地巡礼」みたいなやつも、
そのアニメファンにとっては、「めちゃめちゃ意味がある場所」だけど、
そのアニメを知らない人にとっては、「普通の場所」でしかない。

数としてはあまり多くない、いわば「ニッチ」な分野だとしても、
そこにある「意味」を熱烈に理解してくれる人がいれば、それでいいんですよね。

仕事で少し観光みたいなこともかじり始めた立場として、
「この土地からどんな『ストーリー』を発信できるのか?」ということを考える機会も最近多いのですが、
ストーリーそのものがあるだけでは不十分で、
そのストーリーがどんな人に共有・共感されうるのか?ということも、併せて考えていかないとダメなのだな、みたいなことを考えていた今日この頃でした。

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