区切りをつけること、見送ること。

今日もすてきなCMが見れました。

これだけ業種も様々な会社がひとつのCMを出すって、
なかなかないですよね。


一方で。
今年でなければ、こういう番組も観客を入れて最後の瞬間を見届けたり、
華々しくドームで「活動休止前のラストライブ」をやったりして、
ファンの人たちも最後の瞬間に歓声を直接届けられるんでしょうけど、
そういう機会がない、というのは、お互いにさびしいんだろうなあ、とも思ってしまいます…。

アイドルの卒業とか、バンドやグループの解散とかも、
全部オンライン配信での最後となってしまって、
今までであれば、たくさんの歓声の中で、活動に幕を閉じられた人たちが、
歓声の届かない中で最後のメッセージを伝える。

スポーツだと、シーズン後半には有観客開催が再開になって、
引退する選手とかも直接サポーターに声を届けることができたけど、
それができなかった人もたくさんいたんだなあ、ということに気が向くと、
なんともいえない気分になってしまいます…。


私も、大学の学部の卒業式が、東日本大震災の影響で中止になって、
「大学卒業」という区切りを迎えられぬままだった世代なのですが、
個人的にそういう「セレモニー」的なものがあんまり得意じゃなかったのもあって。

別に卒業式なくてもいいかな、
わざわざ大仰に区切りつけなくてもいいじゃん、と当時は思ってました。

でも、今になって考えると、
こういう機会でもないと、これまでを振り返ったり、
お世話になった方々と改めて声を交わしたりすることってなかなかないよなあ、と。

こうやって、敢えて場を設けて区切りをつけること、
誰かを見送ったり、見送られたり。
自分自身にとっても、これまでのことを振り返って、次に進むエネルギーにしたり。

こんな場はやっぱり必要だし、
そういう場の価値みたいなのも、きっとずーっと変わらないんだろうなあ、と改めて感じることが多かった一年だったなあ、と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?