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言霊と音霊*3 〜トラウマと向き合う〜

私が旅に出た理由は、
『ケカレなき音』つまり、

自分にとって苦痛のない言葉で話す

為でした。
それは、言葉の中に

『嘘』

を見つける旅でもありました。

無銭旅行の間も、
人と話すことは、道をきくとか、
ごく一般的な会話しか極力しなかったし、

まだ、
失語症の時の心的ショックから完全には癒えてなくて、

どうしても、

会話の中潜む『偽り』が気になってしまう。

眞名井の宮司との出逢いが、
旅の中で初めて、

感情的なことも、
奥深い森羅万象のメカニズムについても、
朝から日が暮れる前までの長い時間話しました。

『本質』と『偽り』
『ホンネ』と『タテマエ』

の必要性も、
宮司の言葉は、
素直に受け入れることができました。

私は、
言葉を失った経験のあと初めて、

安心していた

のです。
宮司は私のことを男性と思っていました。
声は男性に間違えられたことなどありません。

言葉を失った経験のあと、
「少し声が低くなったかも」
とは思ってましたが、

声を出して話そうとすると、
喉に言葉がつっかえて出ない、、、
その繰り返しで。

でも、あんなに長い時間、
話し続けていることも気づかずに。

宮司はただ、
淡々と話しているだけ。
聴いているだけ。

なんてありのままな時間だっただろう✨

まったく予備知識ないまま声だけ聴いたら、
男性の声に聴こえるかも知れないと、
素直に思えました。

その次の日、
黄泉の国の入り口と言われる、
黄泉比良坂にいく予定でしたが、

眠れずにただ、
泣いていました。

あるがままに話す

たったそれだけのことが、

人はどうしてこんなにも難しいのだろう。

私は、どうして誤解されるのだろう。

と。
違うよ、と言いたい。
そんなこと、思っていないよと。

けれど、
あなたのフィルターを通してみた事実の中で、
私は、極悪人で。

男の人と思って下さって、
嬉しかった。

そこにいる、ただ話す、
初めて出逢った旅の人、で充分だった。

私の存在はシンプルで、
感じることを素直に表現できた。

あるがまま
ありのまま

良いも悪いもなく、
○ペケをつけず、

ただそれだけを知っているだけで、
ひとはこんなにも救われる✨

そこにあるのは、
ただシンプルな波動。

ただ眺めるだけの、
やさしい、温かい波動。

続きはまた✨

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