矢違アキラ

作家……を、やらせてもらっている人間の、随筆にもなっていない文字が並ぶクシャクシャなル…

矢違アキラ

作家……を、やらせてもらっている人間の、随筆にもなっていない文字が並ぶクシャクシャなルーズリーフ

最近の記事

さくら

もう恒例になりましたね President舞鶴さんの四月号にも、コラムを掲載していただきました。というか、すでに五月〜七月までのコラムは執筆済みand納品済みなので、逆に発刊者さんから「原稿いただいてるので、七月の発刊が済むまで終われませんね」と笑ってもらえる始末 いやはや、申し訳ない…… けれども、末長く続くといいな 今回もイラストは【こいがはま】さん モデルは拙著短編集の三番目、その表表紙を飾った【色無墨染】という作品の【色無】さん これも舞鶴が舞台の作品である な

    • 恩送り

      今月も【President舞鶴】さんに、コラムを書かせていただきました。恩送りという言葉について、あたたかな温度の感触を持った文章、言葉で親しみやすく書けたのではないかと思う こんかいは、いつも絵をお願いしている【Mane8】さんに代わり【こいがはま】さんという絵師さんに描いていただいた。七宝、紗綾という日本伝統の和柄を、背景へ雅に奥ゆかしく浮かび上がらせてくださっているが、これまた今回のコラムに重なる、良いデザインだ 興味のある人は調べてみてほしい これで3回目のコラ

      • 矢違アキラ二歳になりました

        舞鶴の情報誌【President舞鶴】さんの二月号で、ひとつコラムを書かせていただいた 【ふるさと】という題名…… 正直な話をすると、ぼくは地元舞鶴に子供時代、良い思い出がひとつも無い。ひじょうに鬱屈とした十年ちょっとの時間を耐え忍ぶようにして生きてきた。やりたい事と、志を同じくする人間たちが集う場所へ夢を追いかけ、舞鶴を出て行ったことに、これらのことは少なからず影響している 母は「あいつは舞鶴を出て良かった。ようやく活き活きと生きることができ始めた」などと言っていたらし

        • 初・コラム投稿

          「ごらん。雪の下で紅梅一輪、開いたよ」 遅ればせながら 明けましておめでとうございます ついさいきん家族全員が胃腸風邪で倒れるという笑えない一月となっていました 庭をぶらっと歩いてみたら、植った紅い梅の枝には、ほのかに色づくつぼみが、ぽつ、ぽつ。もうそろそろ咲くころだろうか。今年は暖冬で雪が少ないが、降ればその紅に、白が乗る そんな景色を、ひとつ 【President舞鶴】さんという地元舞鶴の情報誌に、コラムで書かせていただいた こちら、去年の12月号が初号という、

          飛騨での朗読劇にのぞんで

          ありがたい話で 去年も拙著小説がお世話になった飛騨市さんで、今年もまた朗読劇として舞台に乗せていただけることになりました。まずは大感謝 去年はと言うと小生の地元、京都府舞鶴市は、古くを八雲村という土地の、そのなかでも現在は水間地区、丸田地区と呼ばれる区域を舞台に書いた作品【八三一】を上演していただいた 【はちさんいち】と読む その理由は、まあ、書かずともよかろう 賢プロダクション様の野村道子様や、お世話になっている宮川振興事務所の職員さんに色々お話をしていただき「そうだ、

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          矢違アキラ作品購入案内

          拙著小説の販売作品数が多くなり、一括でここに案内をまとめることにしました 購入希望の方は、ご一読ください 作品ジャンルは幻想文学です 自分ではよく分かりませんが、そのように評していただいたので、そう書いておきます 矢違アキラ短編集【其ノ壱】 こちらは完売しました 再販希望が多いようでしたら検討します 矢違アキラ短編集【其ノ弐】 真景紅鏡花 他十五編収録 本体価格 税込3000円 2022年2月19日 賢プロダクション精鋭による朗読劇 【矢違アキラ幻想の世界】で上演

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          四季をおもう雑記

          今年はどうも暖冬のようである 小生としては、趣きに欠けるつまらない冬だ。あまりの暖かさに、間違って一冬を寝てしまったのかと混乱するほどで、我が家にほど近い山々に住む獣たちも冬眠からさめては、はたと気が付き「よしとくれよ、身体へんてこになっちまうよ」なんて言っているかもしれない ……落語も、テレビでとんと流れなくなった ト こんな話では枕にもならないが、今日すこし書こうと思ったのは同じ枕でも【枕草子】である。上手いと思ったらグッドボタンを押すように。噺家師匠や、古事記にもそ

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          短編集其ノ参の出版

          ようやっと【矢違アキラ短編集其ノ参】の出版が完了した。とりあえずは一区切りである 今年の2月…… 朗読と音楽でつむぐ矢違アキラ幻想の世界の公演から6月あたりまでの作品、合計7作品を収録した、小生の著書第三弾である 6月以降は半年ほどに渡り、しょうしょう禊を厳修していたので筆を封じていた。が、ページ数的にはそれでちょうどよい塩梅になり、逆に書き続けていれば年内に2冊もの短編集を出すことになっていたであろうから、半年書かなかったのは良かったのかもしれない…… しかし思い返せ

          短編集其ノ参の出版

          ふと、そんなことを

          ひさしぶりに 徒然ではないけれど 短編集其ノ参に収録する作品は六月初旬に書き終えて、いまはイラストと表題を待っている 待ちながら、小生は次の作品へ つぎのは長編になりそうである 短編集其ノ弍や、ことしの2月19日に横浜で催された【矢違アキラ短編集〜幻想の世界〜】を贔屓にしてくだすった方々にとっては、違う意味でも楽しんでもらえるのではないかと思っている 明かされなかった幻想の謎が、この長編がつむがれる過程で新たな謎と共にすこしばかり明かされる…………かもしれない。ボカして

          ふと、そんなことを

          昨日の夢

          きのうは、どうにも体調がすぐれなかった。 泉鏡花の龍潭譚という作品を、少し読んでは寝て、起きて、また少し読んで寝る。 そんなことを繰り返していた。 この龍潭譚。 小生には特別な物語である。 そのゆえは特に語らないが、ひとつ、小生の根っこの太い部分にあたると思っている。 それを頭痛と寝疲れで気だるい、もうなんだか全てが疎ましくなった気分でもって、読んで寝て読んで寝て、茶をごくごくやって、また読んで寝てと、どうにも苦しい休日であった。 そうこうしていると。 うつら、うつら

          お天道様が見てる

          一日のうち。 なにかしら書いていないと落ち着かない時がある。だいたい毎日その波が寄せてきては、曇天の海原みたいな心持ちになって、その薄墨色の雲のはしっこをきゅうっとつまんで、たまった言葉をぽとりと落としたくなるのである。 なので、もうお分かりかもしれないが。 ここに連ねるのは駄文である。随筆などという立派なものではないし、ほんらい書き散らしてゴミ箱へ放り投げるべきものなのかもしれない。 もし、この日記のような何かしらを読もうという稀有な御仁がおわすのなら、そのように思って、

          お天道様が見てる