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【本の紹介】物に魂が宿る


「物に魂が宿る」

という言葉を信じますか?


私はあると思っています。


先日事故にあいまして、私は大分吹っ飛びましたが
不幸中の幸いで打撲と擦過傷のみ。
数日は辛かったですがこれまた不幸中の幸いで
とても私は丈夫でもうほとんど良くなりました。
(正直本当に守護霊的な誰かに守ってもらった気しかしない)

そして修理屋さんに運んでもらっていた原付の手続きをしに
昨日行ってきたわけですが、

「これは直しようがないよ、バイクもこんなになってちゃあ
乗ってた人大変だったんじゃないかと思ったけど…」

と、修理屋さんはすっかりなんともなさそうな私を見て言いました。


ああぁ…痛い思いさせてごめんね…  と原付をさすってとりあえず代車をお借りして帰路につきました。

その後は、20代後半女性が号泣しながら人通りの少ない(ことが救い)道を歩いている地獄絵図。笑
バスに乗っても 家に帰っても ぽろぽろ涙が止まらないわけです。


だって私、その原付が本当に本当に大事で大好きで
買った時もどうしたら何十年も乗り続けられるかって考えて、
住んでいる近くが海が近いから潮にやられないように
休みの日は磨いて、雨の日は「冷たいね~」なんて話しかけながら拭いて、
毎朝乗るたびに今日もかわいいねって口説いて…
(よく周りには笑われましたが)

その割には、もう思い出したくもないような過酷な道を長時間一緒に走ったり、船にも乗ったり、思い出と経験がつまっていて、

新しい地で不安なことがあろうとも、
「このバイクに乗っている自分が好き」
と思えるような相方だったんです。


だから、こんな悲しい思いをするなら、
執着するような物を手にいれたくないって思ったけれど、、
それは違うとも思うんです。


だって人もペットも物も、自分の「宝もの」をつくるって

絶対、人生を豊かにすることだから。

そして、宝ものに代わりはなくて唯一無二で、
だから大切に、大事に、したいんです。


私は、あの原付に乗ってる自分が好きだったし、あの原付が大好きだった。

思いが伝わっていたかな、

冒頭に戻ると、乗ってた人は大変だったんじゃないかっていうほど直しようがなくなってしまったバイクに乗ってた私はこんなにも無事だった。
大好きな原付が、自分の身を挺して私を守ってくれたような気がするんです。


最後に、何が言いたかったかというと

大切は、宝ものは、何であれ豊かで素敵で艶やかで、そして儚くもある。
それでも、失うことを恐れて触れないようにするよりも、
大事にして大切だと伝える方にエネルギーを使って、
多くなくていいからこれからも自分の宝ものをつくって過ごしていきたいと思います。

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『サン=テグジュペリ 星の言葉』 斎藤孝 選・訳


kana

※このnoteはmana&kanaの共同です。投稿の最後に投稿者の名前を書いています


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