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京都の休日 53 〜【貴船】料理旅館・兵衛さんで過ごした七夕の夜のこと〜

京都の夏の風物詩
「川床(かわどこ)」。

この至福を
「奥貴船 兵衛(おくきふね ひょうえ)」さんにて
味わわせていただきました。

一晩宿泊したために、
夜と朝の雰囲気のちがいも
堪能することができて。
(感謝いたします。)


その様子をお伝えする前に
「川床(かわどこ)」のご説明から。

お料理屋さんが川の上に
お座敷をつくり
料理を振る舞うことです。

お客であるわたしたちは、
川の流れがつくり出す「涼」に包まれながら
お食事ができるのですね。


それでは、さっそく
「奥貴船 兵衛」さんのご紹介を。

場所は、
貴船神社の本宮と奥宮のちょうど間。


貴船神社の神主(かんぬし)を
つとめていらした先代の兵衛さんが

参拝された方々に
近くでとれた山菜や川魚を振る舞ったことが
料理旅館の始まりなのだそうです。

チェックインの際にいただいた絶品の最中。

今回はその神々しいなごりも、
愉しむことが出来ました。


いただいたのは
宿泊のプランになっておりました
夜の会席料理。


前菜 
お造り
吸物
鮎の笹焼き
油物
季節の一品 
止椀
水物 ・食後のお飲物(美味しいオリジナルのハーブティーでした。)

夏の贅沢が一堂に会するようなお料理で。

ふわっと咲く鱧(はも)に、
香ばしい鮎(あゆ)、
氷室のおそうめんの演出にも感動させられて。

天ぷらには、山菜が。

こちらの社長さんのお手製という
ご飯にのったちりめん山椒も美味しくて。

お日持ちがすれば、
お土産にしたいほどでした。


そして、川床もまた
味わい深いのです。

やむことのない清らかな流れの
つくり出す「涼しさ」は

夏の暑さを一瞬で忘れさせて
いただけるものでした。

途中でブランケットをお借りしたほど
気温が低く感じられたのです。


食後は貴船神社までお散歩を。

ライトアップが美しいのです。
(7月1日〜8月15日。
夕暮れか20時まで。土日祝は21時まで。)

余韻に浸りながら
兵衛さんへ戻る道を歩いていますと

星空が広がっておりました。

七夕の夜空が
こんなにも晴れ渡っているのを
今までに見たことがなくて!


さらに、この余韻にも浸りながら
兵衛さんのお部屋へ。

和室と洋室、一部屋ずつという
特別なお宿なのです。

選んだ和室は、
シンプルで落ち着いた空間。

静けさに包まれ眠りにつきました。


翌朝。

朝のお散歩を終えてから
お朝食を。

こちらも川床で。

なんという贅沢でしょう!

清らかな空気の中で
いただくお食事は一層美味しく感じられて。


名残惜しい気持ちで
後にした兵衛さん。

(国際会館駅、貴船口駅などへの
往復の送迎もしてくださいます。)


暑さを忘れさせていただいた
雅な夏の日に、兵衛の皆様に
深く感謝いたします。

ありがとうございました。

写真・文=Mana(まな)

奥貴船 兵衛
住所:京都市左京区鞍馬貴船町101番地 
https://hyoue.com

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