見出し画像

◎白露・はくろ「9月8日〜9月22日」《二十四節気》

二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ
「白露(はくろ)」を迎えました。

早朝、草花に露が宿る季節です。

この朝露は、秋の深まってきた証。

ひんやりとした空気が
葉にふれることで結ばれます。

そこに、陽がさし
白く輝いてみえるのです。

古の人々は、これを愛で
季節を感じていたのでしょうか。


ということで、
今回も「白露」

二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。



始まりは、
《草露白 ・くさのつゆしろし》
白露の初候
9月8日~9月12日頃

朝陽を浴び、宝石のように輝く
葉に結ばれた露。

この美しい景色をみられる頃の
お菓子としてご紹介したのが

小布施堂(おぶせどう)さんの

「菊のきんとん」でした。

9月9日の
「重陽(ちょうよう)の節句」に合わせ
多くの菊の生菓子がお店に並びます。


続いて、
《鶺鴒鳴・せきれいなく》
白露の次候
9月13日~9月17日頃

尾の長い小鳥、鶺鴒(せきれい)。

その声が、清らかな秋の空の下で
いっそう響き渡る季節でした。

この時のお菓子として、ご紹介したのが
小布施堂さんの「うさぎまんじゅう」

澄んだ夜空には、お月さまも輝いていて。

その頃に、花を添えてくれる
和菓子ですね。



締めくくりは、
《玄鳥去・つばめさる》
白露の末候
9月18日~9月22日頃

春の終わり。
子育てのために、日本へ渡ってきたのが
燕(つばめ)でした。

いよいよ南国へと帰っていく頃です。

この時季の和菓子としてご紹介したのは
小布施堂さんの「満月」

九月の清らかなお月さまが
黄身時雨(しぐれ)という
おまんじゅうで表現されています。

卵の優しい香りのする一品でした。


秋の歩みを感じられる季節
「白露(はくろ)」

この期間には、
重陽の節句、十五夜、
敬老の日といった行事もあって。


流れゆく日々の中でも立ち止まり

儚い朝露を愛でたり
お月さまを見上げたり
秋の実りをかみしめたり
身近な人の健康を願ったりと

麗かな日々を過ごしたくなる
二十四節気でした。


続くそれは、
「秋分(しゅうぶん)」。

これを境に夜が長くなってまいります。

秋の夜長。
皆様はどのような愉しみをお持ちでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?