京都の休日 #41 〜【雲龍院】暑い日には熱いお抹茶で旅のひと休みを〜

夏の旅行。

日中は「ひと休み」がつい増えて
しまいますよね。

それでも貴重な旅の時間ですので

この休憩も旅先でしかできないものに
したいといつも思うのです。

それにぴったりなのが
雲龍院（うんりゅういん）
での「お茶一服」。

泉桶寺（せんにゅうじ）の奥にひそむ
雲龍院。

後光厳天皇（ごこうごんてんのう）により
1372年に建立されました。

650年前のことです。

こちらの歴史ある地でいただくお茶は
その景色が何よりの「おごちそう」。

さっそく素晴らしい境内の様子を
ご紹介してまいりたいと思います。

本堂　龍華殿（重要文化財）には
本尊の薬師如来三尊像が
いらっしゃいます。

「お薬師さん」の左右に
日光・月光菩薩が見守っていらして。


その奥には、庭園を望める
美しいお部屋が。

こちらでお抹茶をいただけるのです。

空いている好きなお部屋を
選ぶことができました。

広々とした
大輪（だいりん）の間

四つ窓の印象的な
蓮華（れんげ）の間

悟り（さとり）の窓のある
悟りの間

そして
月窓（げっそう）の間

今回選んだのは
月窓の間でした。

この細い三日月に惹かれたのです。

さっそく
和菓子とお抹茶をいただきます。

暑い日の熱いお茶。

汗がじわっと吹き出るせいか
飲み終えたあとに涼しさを感じました。

桜や紅葉の頃と比べると
お客様の少ない夏は

ゆっくりと景色を堪能できます。

窓から輝く青を見ていると
目を心も癒されますね。



ぜひ夏の雲龍院で
お茶一服召し上がってみてください。

写真・文＝Mana（まな）

御寺泉涌寺 別院　雲龍院
住所：京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
拝観時間：9:00〜17:00（16:30受付終了）
https://www.unryuin.jp