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9月(長月・ながつき)の行事【重陽の節句・敬老の日・十五夜…】

9月(長月・ながつき)に入りました。

行事の多いこのひと月。
さっそくそれぞれをご紹介してまいります。


(日付は、2023年のものです。)


✴︎二百十日(にひゃくとおか)/9月1日(金)

立春(2月4日)から数えて
210日目
のこの日。

稲が開花する大切な時季でありながら、
台風の襲来しやすい時。

各地で、
風を鎮(しず)め、豊作を願う
「風祭」
が行なわれます。

ちなみに、この
「二百十日(にひゃくとおか)」は
「雑節(ざっせつ)」の一つ。

「節分」、「八十八夜」などと同様に
季節の変わり目にあることを
わたしたちに知らせてくれます。


また、9月1日は
「防災の日」。

1923年に発生した
関東大震災に由来します。

災害についての知識、心構えを
深める日にしたいものです。



✴︎重陽(ちょうよう)の節句/9月9日(土)

「菊の節句」「栗の節句」とも

呼ばれるこちらの節句。

長寿や無病息災を
願う年中行事と
なっております。



✴︎放生会(ほうじょうえ)/9月12日(火)〜18日(月・祝)

万物の生命をいつくしみ
殺生を戒め
秋の実りに感謝する

お祭りです。

福岡県の
「筥崎宮放生会(はこざきぐうほうじょうえ)」には
千年以上の歴史が。

やがて全国の八幡宮で
行なわれるようになりました。

私たちの生命は、他の生命の犠牲の上に成り立っています。日頃は意識することは少ないですが、これら物言わぬ生命のおかげで、私たちは生かされています。

筥崎宮公式サイトより


江戸時代まで
秋の風物詩だった虫聴(むしきき)。

籠に入れ、その音を愉しんだ鈴虫たちは
この「放生会」の時に
自然の中へと放されました。


✴︎敬老の日/9月18日(月・祝)

「多年にわたり
社会につくしてきた老人を敬愛し、
長寿を祝う」
国民の祝日。

合わせてこちらもお祝いできたら
ご家族や身近な方々は喜ばれるでしょうか。

60歳の「還暦(かんれき)」
70歳の「古希(こき)」
77歳の「喜寿(きじゅ)」
80歳の「傘寿(さんじゅ)」
88歳の「米寿(べいじゅ)」
90歳の「卒寿(そつじゅ)」
99歳の「白寿(はくじゅ)」
100歳の「百寿(ひゃくじゅ)」



✴︎お彼岸/9月20日(水)〜9月26日(火)

秋分の日(9月23日)と
その前後3日間の、合計7日間が
秋の「お彼岸」

春分と同様、
太陽が真東から昇り、真西に沈むこの時。

仏の世界と現世がもっとも近づき、
ご先祖さまと通じ合える
とされています。

お墓参りをしたり、
仏壇を綺麗にしたりしながら、

ご先祖さまへ想いを馳せる時間に
したいと思っております。

ちなみに、
お彼岸のお供え物のお餅は

春には「牡丹餅(ぼたもち)」、
秋には「お萩(はぎ)」と

季節にちなんだ
お花の名で呼ばれます。



✴︎秋分の日/9月23日(土・祝)

昼と夜の時間が
ほぼ等しくなる日。

「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを
趣旨とした国民の祝日です。



✴︎十五夜/9月29日(金)

一年でお月さまが最も美しいとされる
旧暦の8月15日。

月を愛で、
秋の実りへの感謝をあらわす日
です。

(一昨年は9月21日でした。)



ということで、
9月の行事をまとめてまいりました。

わたしたちよりも先に生まれた方々、
そして他の命を尊ぶ日の集まったひと月。

感謝の気持ちで心をいっぱいに満たし
過ごしたいものです。





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