8月(葉月・はづき)の行事【八朔・はっさく/立秋/山の日/お盆…】
夏真っ盛りの
「盛夏(せいか)」から
秋の香りただよう時へと
流れゆく「葉月(はづき)」。
「葉月(八月)」を始めとする
和風月名については
こちらをご覧ください。
それではさっそくその行事を
みてまいりたいと思います。
(日付や曜日は2023年のものとなります。)
✴︎八朔(はっさく)/8月1日(火)
八朔(はっさく)とは
八月の初日を意味する
「八月朔日(さくじつ)」のこと。
この日には恩人に贈り物をする
風習があります。
京都の花街では、このようなことも。
芸妓さんや舞妓さんが
日頃お世話になっている
お茶屋さんや師匠のもとへ
「おめでとうさんどす」
「これからも、よろしゅうおたの申します」と
礼装をして挨拶に行くのです。
その由来は
「稲」に。
旧暦の八月一日は
新暦の8月下旬から9月中旬にあたり、
稲が実りの時を迎える頃。
「田の実」の節句と呼ばれ
初穂の実りを感謝する日となっていました。
これが転じて
いつも「頼み」ごとをしている方へ
感謝の気持ちを表す日となったそうです。
✴︎立秋/8月8日(火)
暦の上での
秋の始まり。
暑さをいたわる
「暑中見舞い」も
「残暑見舞い」へと変わります。
ちなみに、この残暑見舞い。
暑さがおさまることを意味する
「処暑(しょしょ)」(8月23日)までに
届けられるとよいそうです。
✴︎山の日/8月11日(金・祝)
「山に親しむ機会を得て、
山の恩恵に感謝する」ことを
趣旨とした国民の祝日の一つです。
✴︎盆の入り/8月13日(日)
自宅へと帰ってくる
ご先祖さまをお迎えし、おもてなしする
「お盆」。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が
その正式な名称です。
由来となるのが、7月15日に
お釈迦さまの弟子の一人が
お母様の供養をしたこと。
無事に極楽往生を遂げられたそうです。
東京を始めとする
都市部ではこの日を、
地方では農繁期と重なるため
月遅れの8月中旬をお盆とすることが
多いよう。
いづれの時も仏壇に
「精霊棚(しょうりょうだな)」をしつらえ
季節の野菜、果物、お花などをお供えし
夕方には
「迎え火」を玄関先で焚きます。
✴︎送り盆/8月16日(水)
お盆最後の日。
「送り火」にて
ご先祖さまを送り出す日です。
京都では、日本最大の「送り火」
五山送り火(ござんおくりび)、
通称「大文字の送り火」が行われます。
また、送り火を
「精霊船(しょうりょうぶね)」にのせて流す
「灯籠流し(とうろうながし)」も
各地で催されますね。
稲の収穫の時期が近づいてくる
「葉月(はづき)」。
ねぶた祭り
秋田竿燈(かんとう)祭り
阿波踊り
吉田の火祭り
と各地で盛大にお祭りが行われます。
夏の夜を愉しむとともに
五穀豊穣、平穏無事の願い、
自然の恩恵に感謝する気持ちが
それぞれに込められているようです。
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