◎大寒・だいかん「1月20日〜2月3日頃」《二十四節気》
「大寒(だいかん)」は冬最後の
二十四節気(にじゅうしせっき)。
10度に満たない寒い日々が
東京でも続きましたね。
さて、
今回も「大寒」を
二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」と
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。
始まりは、
《款冬華・ふきのはなさく》
大寒の初候
1月20日~1月24日頃
「ふきのとう」が
芽吹き始める頃でした。
この時のお菓子としてご紹介したのは
「とらや」さんの
『福寿草(ふくじゅそう)』。
ふきのとうと同じく
大地に「福」を咲かせるかのような
「福寿草」のお花。
それが黄色と緑のこなしと
黄金色のそぼろで表現されておりました。
《水沢腹堅・さわみずこおりつめる》
大寒の次候
1月25日~1月29日頃
寒さのあまり
沢の水が分厚く凍る頃。
この時の和菓子としてご紹介したのは
「蔵六餅本舗 木村屋」(千葉・佐倉)さんの
『蔵六餅(ぞうろくもち)』。
おめでたい亀甲(きっこう)文様の
最中(もなか)となっています。
《鶏始乳・にわとりはじめてとやにつく》
大寒の末候
1月30日~2月3日頃
鶏が卵を産む準備を始める頃。
春がすぐそこまで来ていることを
感じさせてくれる候です。
この時のお菓子としてご紹介したのは
「とらや」さんの『曙(あけぼの)』。
卵の黄身香る
「黄身しぐれ」というお饅頭のこちら。
その割れ目からは
まるで雲間から陽の光がさすかのような
紅色が溢れておりました。
「節分」で締めくくられた
冬最後の二十四節気
「大寒(だいかん)」。
沢の水が凍る寒さの中でも
ふきのとうが芽吹き
春の気配が静かにただよう季節でした。
本日からは
春の幕開け
「立春(りっしゅん)」。
麗かなこの季節を
景色で、香りで、旬のお味で
愉しみたいですね。
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