◇節分(せつぶん)「2月3日」
明日は「節分(せつぶん)」ですね。
本来、節分は年に四度あったそうです。
季節の始まりである
「立春」( 2月4日)
「立夏」( 5月5日)
「立秋」( 8月7日)
「立冬」(11月7日)。
(✴︎2022年の日付です。年によって日にちは前後します。)
四季の節目であるこれらの前日
すべてが「節分」でした。
それでも、
「立春」(2月4日頃)の前日だけが
今も暦にのこるのは
立春が「元旦」、節分が「大晦日」と
昔は考えられ、とても大切な日と
されてきたから。
節分と言って思い浮かぶ
「豆まき」も、ある年越し行事に
由来しているのだそうです。
宮中で行なわれてきた
「追儺(ついな)」。
節目の日には
鬼や邪気が入り込みやすいとして
それを追い払う儀式が
大晦日に催されてきました。
鬼に扮した舎人
(とねり/天皇や貴族に仕える人)を
追う役の舎人が門外へ誘う中、
殿上人(てんじょうびと/
天皇に近づくことを許された身分の人)が
桃の弓と葦(あし)の矢で援護するといった
雅なイベントだったそう。
(現在も、この儀式をみられる
お寺などがあるようです!)
それが庶民にも伝わったのが
豆まきという説があります。
災いは、魔物や鬼がもたらすと
考えられてきたために、
「魔(ま)を滅(めっ)する」を意味する
お豆がまかれるようになりました。
こうした由来を知って
「節分」や「立春」を迎えると
一段とおもしろさが増しますね。
また、外界の災いに限らず、
人の心に潜む「魔物」や「邪気」の
意味も鬼にはあると聞くと
さらに節分が大切な日に感じられます。
とはいえ、意味を知らなくても
おうちで豆まきをしたり、
美味しい恵方巻きをいただいたりと
十分に愉しめることが
節分の良さであり
今も継承されている由縁。
冬最後の日である節分を
心の「鬼」を払いながら
和やかに過ごしたいなと
想っております。
皆様の「節分」が
善き春につながることを願って。
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