フィレンツェの休日 #2 〜麗しのウフィツィ美術館で午後のひと時を〜
Gallerie degli Uffizi
(ウフィツィ美術館)。
その麗しき館で過ごした
ひと時を振り返りたいと思います。
まずは、所蔵されている作品から。
美術ファンの枠を超えて
知られている
ボッティチェリの
《ヴィーナス誕生》。
この神秘的な作品に思わず
見入ってしまいました。
中央に佇む美しきヴィーナスに
左側から祝福の風をおくる風の神と花の女神、
右側から衣をかける時の女神。
舞う薔薇と透明感あふれるブルーの海。
その調和に酔いしれる作品です。
同じくボッティチェリの
《春/プリマヴェーラ》もまた
美しさが凝縮されたような一枚でした。
こちらもヴィーナスを
神々と花々が囲む構図になっています。
さらには、
レオナルド・ダ・ヴィンチの
《受胎告知》や
ラファエロの
《ひわの聖母》もじっくりと鑑賞することができました。
また、館内もお上品でありながら華やかなのです。
中央にヴィーナスのいる
The Tribune(トゥリブーナ)も
それはそれは麗しいお部屋でした。
調和のとれた宇宙が表現されています。
大理石の床は「大地」、
貝殻の真珠層で飾られた天井は「水」、
深紅のベルベットの壁は「火」、
灯り窓は「風」と
四つの要素が見事に
一つの空間を織りなしています。
大理石は北アフリカ、トルコ、エジプトから、
5780枚の貝殻はインド洋から集められたのだそうです。
もともとはメディチ家の
宝飾品を納めるお部屋として
つくられただけあり
麗しい美術館の中でも一際
目を惹く8角形の間でした。
ちなみに、このウフィツィ美術館は
メディチ家のコレクションを展示する
美術館としてつくられたことが始まり。
銀行業などで繁栄したメディチ家が
フィレンツェで芸術が大きく開花することに
貢献したことが伺えます。
そして、こちらの美しい彫刻と
天井画のある回廊は
その場にいるだけでも
うっとりとさせられます。
廊下をすすむと、
アルノ川にかかるヴェッキオ橋が。
この景色も
ウフィツィ美術館の見どころの一つです。
ウフィツィ美術館の麗しさに
心満たされたあとは
お隣のヴェッキオ宮にも
立ち寄りました。
中庭には
《イルカを抱くキューピット》。
こちらのオリジナルは三階にあります。
そして、圧巻の
「五百人広間」。
天井と壁には豪華な絵画が。
人々が集い何やら会議が開催されているようでした。
このような素晴らしい場所が
今も使われていることにも
驚かされます。
今回は、麗しきウフィツィ美術館と
ヴェッキオ宮を少しだけ
ご紹介させていただきました。
こうして写真を振り返っていると
フィレンツェが恋しくなってしまいます。
写真・文=Mana(まな)
(掲載した写真は、2017年11月に撮影したものです。)
Gallerie degli Uffizi
(ウフィツィ美術館)
住所:Piazzale degli Uffizi 6
開館時間:火ー日 8:15〜18:50(チケット売り場は、17:30まで。)
休館日:月、1月1日・12月25日
https://www.uffizi.it/en/the-uffizi
Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮)
住所:Piazza della Signoria
開館時間:【博物館】月・火・水・金・土・日 9:00〜19:00/木 9:00〜14:00
【塔】月・火・水・金 9:00〜17:00/木 9:00〜14:00
(最終入場は閉館の一時間前となります。)
https://museicivicifiorentini.comune.fi.it/en/palazzovecchio/
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