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舞台「初春歌舞伎『SANEMORI』」

SnowManの宮舘涼太さんの踊り方がとても好きで、仕事に対する姿勢や礼儀正しさには尊敬の念を抱いています。そんな舘様(踊り方を見ていたらこの呼び方が1番しっくり来る)が出演される今回の舞台。

初春歌舞伎公演
市川團十郎襲名記念プログラム
「SANEMORI」

舘様演じる源義仲から始まる序幕。
市川團十郎襲名記念の公演の第一声、です。
歌舞伎俳優さんに引けを取らない…とまで言ってしまうのは失礼な気がしますが、でも、舘様を知らない方はまさかSnowManでジャニーズでアイドルだとは思わないだろうなと言う発声と堂々とした佇まい。何ヶ月も前から歌舞伎に向き合って来た事を目の当たりにして、胸も目頭も熱くなりました。
今作品で、舘様は木曽先生義賢とその子どもである源義仲の2役を演じられています。2役を区別されていてまた胸も目頭も…
イヤホンガイドをレンタルしていたのですが、義賢の立ち回り中の息遣いや空気をじっくり感じたくて、その時はイヤホンを外して耳を澄ましていました。お芝居と分かっているのに「死なないで…」と不安になる程の決死の空気と息遣いにドキドキが止まりません。決まりの場面では幾度となく拍手が起こるのですが、私は圧倒され過ぎて拍手も朧げ。瞬きと呼吸を忘れていました。

二幕は團十郎さん演じる斎藤別当実盛を中心に。
市川右團次さん演じる瀬尾十郎兼氏。
貫禄や空気の支配感が圧倒的で《一流》を魅せて頂いた気持ちです。上田洋輝さん演じる太郎吉もとても可愛らしかったし、私は全体を通して小まんの凛とした姿と真っ直ぐな心がとても好きでした。命を掛けて大切な物を守る姿、子どもを思う姿…美しかったです。小まん演じる中村児太郎さんの予習YouTubeのお陰で予備知識を得て楽しめました!!今は見れなくなっているのが残念…ありがとうございます!!

大詰では再び義仲の登場。客席を使った立ち回り、戦はもうしないと言う台詞とラストの白旗を振る姿に何とも言えない感動で何度目かの涙が出そうになりましたが、それではきちんと見えなくなると思いグッとこらえました。尊敬が更に高まりました、私も頑張ります!

歴史はとても弱いけど、事前に今回の舞台の登場人物やあらすじを予習したりイヤホンガイドのお陰で楽しむ事が出来たし、素晴らしい武将がたくさんいたんだなと知ることが出来ました。こう言うお話含めて日本史を勉強していたらもっともっと面白いんだろうなぁ…とても久しぶりに筋書(パンフレット)も買っちゃったもんね。
あらすじを知っていた方が楽しめるって、よく考えたら不思議ですね。聞き慣れない言葉だからと言うのもあるけれど、それだけ、それ以上に、俳優さんの技術で楽しませてくれると言う事。
奥深い、歌舞伎。

観劇後は興奮冷めやらず、とりあえず母に電話して素晴らしさを熱弁しました。もう1回観たいのにチケットが取れない状況に気持ち悪くなると言う謎現象。

千穐楽までどうか無事に上演されますように。
キャスト、スタッフの皆さんが健康で過ごされますように。

素晴らしき観劇初めの時間でした。

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