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【日記】寄り道紀行・ドイツ #1

飛行機に乗るということは、待ち時間を過ごすことと同義である。

ロンドン上空

というのは今私が適当に言った適当な諺だが、飛行機、特に国際線に乗ったことのある善良な市民の皆さんは一度は思ったことがあるだろう。国際線に乗るのは時間がかかるし、余裕を持った行動を求められている。

ちょっくら用事があって、日本に帰った。4日程度である。飛行機のチケットを買った時の数ヶ月前の私はどうやら気が狂っていたらしく、行きはロンドンから羽田一本なのに、帰りは成田からフランクフルト、フランクフルトからロンドン乗り換えだった。乗り換えだったし、夕方について翌日の朝に出るという狂いスケジュールである。予約してから数ヶ月後に気が付いて、空港についているホテルの部屋を取った。

成田からドイツに向けて飛行機に乗る。保安検査のレーンの周りの係官の人が結構ぞんざいだな、と遠くから見て思っていたのだけれど、後から来たアジア系の集団にどんどん抜かされるわ使わないでください、となっているカゴを使おうとするわで治安が若干悪く、そらぞんざいになるわなと思った。成田から出ている国際線は基本的にアジア向けらしく、香港台湾ホーチミン行きなどが出ている。ヨーロッパ・北米はニューヨークとフランクフルトだけだった。ちょっと廃れ気味のお土産やで書い忘れた知り合いへのお土産を買う。綺麗な羽田空港はヨーロッパ周りに使いたいのだろうか。

成田の国際線ターミナルの天井はなかなかに低くて、地方空港みたいだなと思う。高松ー羽田に乗ったので記憶が新しい。てくてくと歩いてゲート前に行けば、ヨーロッパ人の集団が見える。

羽田ーロンドン便よりも一回り小さい飛行機だ。E席だったので通路側かと思っていたのだけど(羽田ーロンドン便でE席は通路側なのだ)、一つ入った席だった。だったものの、飛行機は思ったよりガラガラで、席を一つ空けて入っている程度だった。したがって私の両隣も空きである。ロンドンー羽田が混んでるだけだったんだな。

鳥おこわ

座ったら、秒で寝てしまった。隣が空いているから、のびのび睡眠タイムである。次に目が覚めてみたら機内食の時間で、寝たり食べたりしていたらフランクフルトについた。JALの機内食はいつも美味しいが、今回の小品セットは海老しんじょう・オクラの白和え・さつまいものレモン煮(レモン煮?)というなかなか渋いチョイスだった。私はこういうのが大好きだからいいけど、ドイツ人には響くんですかね?

軽めのお昼・アサリのパスタ(美味しい)

フランクフルト空港に着いたら表示も全部ドイツ語(と英語)で面食らう。そらそうだわ。成田空港の係員さんが気を利かせて空港で荷物をピックアップできるようにしてくれたので、スーツケースを抱えて外に出る。パン屋さんにプレッツェルが並んでいて、おおドイツだと思う。

Ausgang (出口)

このホテルに行きたいんですが…と案内所の人に聞いたら、This is the other terminal…と言われる。Take the shuttle bus, go to the Terminal 1, the opposite of the building.というクリアな解説に導かれてシャトルバスに乗り込み、もう一つのターミナルに向かう。

この辺は英語だな

ホテルはすんなり見つかって、チェックインカウンターに行く。お姉さん、滞在の目的は?と聞かれて、ちょっと悩んでTransit?と答える。受付のお姉さんはくすりと笑って、OKと手元の書類に書き込んだ。料金はすでに支払ってあるから、カードキーを渡されて終わりだ。部屋に荷物を置いて、晩御飯を食べに外に出た。

ヒルトンに泊まったのではない

続く(こんなものを続かせるな)。

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