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言語化って難しい。

このところ、言語化に悩んでいる私です。どうも、鍼灸師まなです。

元々自分がうつ病だった原体験を元に、メンタル疾患の患者さんに寄り添いたいと始めたメンタル鍼灸ですが、もうちょっと患者さんの内省のお手伝いを・・・と産業カウンセラーを取りに行ったり、基礎を学ぼうと大学の心理学科に編入しなおしたり・・・

もうね、沼。

ほんと終わりがないの。そりゃそうよ。人によって違うんだもの。

例えば「赤信号を渡らない」というルール。

何の為にこのルールが存在するのかというと、危険をよける為。それはみんな分かっていると思います。でも、その赤信号を渡らない向こう側に、各々の無意識の内省が入っています。例えば、私がこの3分で考えただけでもこんな感じ。

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背景はその人の経験・価値観などにも左右される為、細かい所で言えば違いが出てくる。だから、人によって違って当たり前。だから、多様化を認めていこうというトレーニングが必要。そっか、あなたはそう考えているんだね、と。

そこで、難しくなっていくのがコミュニケーション。

誰にでも、同じように伝えるという手段はとても難しい。コミュニケーションの段階で、発信側、受け手側の間に価値観のフィルターがかかるからだ。

これを、人工知能の分野ではコミュニケーションのノイズと言うそうです。

では、さっきの赤信号を渡らない。

あなたは、「赤信号」というキーワードに何を連想しますか?

私は危険、止まれ、事故、右側(横長の信号機は、赤が一番右にある。木などで隠れない為)LED,レッドフラッグ・・・道の赤信号だけではない様々な物を想像していく。

これを、人工知能の分野ではスーツケースワードと言います。(中がブラックボックスでその中が各々違うもの)

なるべくコミュニケーションのノイズが起きないように発言をすることをずっと心がけていたけれど、Twitterでも色んな価値観の方がいて、良い悪いというジャッジをする人がいて・・・の中、

「これ、同じように伝わるよう言語化するって無理じゃね?」

という結論に最近私は至りつつあります。もちろん、語彙力等もみんなのコミュニケーションを聞きながら「その表現まねしよ」とかしてるけど、ノイズが入らないなんて無理無理。だって、人間だもの。

そして、ノイズが入るからこそ、その人の価値観や自分の価値観のフレームが浮き彫りになって面白いんだもの。同じ人間がいたら、共感しあえて安心できるんだけれど、その安心って「自分間違ってないよね」の安心なんだよね。

でも、価値観には正しい、間違いはない。そこに本来はジャッジは存在していない。そのジャッジは、自分が行っているもの。

違う人間だからこそ、そこにコミュニケーションが産まれて新しい発想が産まれる。その過程は、自分の価値観のフレームにもがつがつ当たるからしんどいかもしれない。でも、そのフレームがある事を理解し、「そんな自分もいるんだな。」と自分で受け入れれば、人生はぐっと生きやすくなる。

その、受け入れるというのが最初は難しいんだけれど。

受け入れられなかったけれども受け入れる、という経験を得た人は、それをまた別の人に提供出来るからこそ、私が主催しているオンラインサロン「ここちめいど」ではその工程を大事にしています。

故に、言語化は難しくて、しんどくて、本当に傾聴って難しいなぁ~ってやればやるほどなるんだよね。自己理解をしなければ、傾聴は出来ない。自分(聴き手)の価値観のフレームが分からなければ、価値観の押し付けをしてしまって相手が「もう話したくない」と口をつぐんでしまう。ここらは、経験した人じゃないと分からないかもしれない。価値観を押し付けないように、その人の価値観を鏡のように見せる技術。それが傾聴。

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今だに心の分野は沼であり、言語化が出来ればと常々思いますがこれも「私だから」と受け入れてこ。うん。

言語化の分野で、もし興味もってもらえたなら人工知能の学会はこちらのみんなの認知症情報学会がおススメです。こっそり私も登壇予定。(生物・心理・社会モデルと痛みの時間)

ぜひご参加ください✨


鍼灸×産業カウンセラー×心理学×人工知能。 誰かのこころを軽くする、そんな研究費に使用させていただきます!ありがとうございます。