ハウツーと、本質の違い。
今回は、常々私が思っている事を書いていこうと思います。そして毒を今回は出します。
私が聞かれてやだなぁと思う言葉があります。
「うつに効くツボどこですか?」
私はこの質問が一番困ります。というのも、私が診ているのは「うつ」ではなくて「うつの人」だからです。
もちろん、患者さんが言ったり、お灸の場所を聞かれるのは当たり前のことだと思います。でもね。
鍼灸師が言ったらあかんと思うのよね。それも、初対面で。このセリフが出たらオーダーメイドの概念がないのかなと思ってしまう。
疼痛疾患だったら、肩こりでこういう症状がある、例えば仰向けで首を右回線した時に右の首筋が痛み発生するならば大円筋、前鋸筋、大胸筋、上腕三頭筋とかにもアプローチしてみたら?とか私の方法としてお伝えする事はできるのですが、メンタル疾患の場合の症状は多岐に渡ります。
また、その向こう側にはその方の社会的背景や、意識しているストレス、無意識によるストレスがあり、どうなりたいのかの目的を含め私が捉え、患者さんの来るべきタイミングで患者さん自身にも認知していただく必要があります。
それから。病院で何もないと言われている方でも脳神経内科、皮膚科、内分泌科、等にて診ていただきたい症例もあったりするので、うつの診断が出ているから、うつで確定、と安易に思ってはいけないのです。ここら辺の知識は経験にもなるけれど。
最初はうつでも、ある理由から認知症が始まるケースも存在します。
私自身がうつだった経験があるからこそ、
「うつに効くツボどこですか?」
という問いが出来る人に私がお伝えできる事はないなぁ、と思うのです。多分、私が鍼灸施術としてやっている事をそのままコピーしても効果は得られないよ、と。(全然使ってるツボとか言えるよ。百会、照海、肩井、風池、完骨、上関、下関、頭臨泣とかが主な配穴だということにこの一年で気づいた。)
私が大事にしているのは、その方の言葉を整理し、ストレスを解放していく過程。ストレスの結果症状が出ているのであれば、そのストレスを整理することで症状はもっと楽になります。これが、本質。
これは「気にしなきゃいいよ」とかではなくて。
自然と患者さんが「気にならなくなりました!」と言うまで、なんなら「そんなこと言ってましたっけ?」となるまで私が誘導するということ。
なのでメンタルは特にHOW TOじゃないんだよなぁ。
じゃあメンタル診れないじゃん!と思うのであれば、どうぞオンラインサロンここちめいどの次期募集をお待ちください🙇♀️
メンタルって、HOW TOじゃなくて本質を見抜くこと。ここちめいどのメンバーは入って理解してくれてると思います。
この本質とHOW TO の違いって全てに繋がってる。
あなたの周りにもありませんか?なんかよくわからないルールが残っていると言うこと。ルールができた時には意味があったけれども、今はやることがルールになってしまっていること。
例えば今年の目標も、なんのためにその数字なのか?その数字が達成した結果、どういう風になっていたいのか?が重要だったりします。
見直しをしても、出来なかった、というのが失敗体験になる事があります。
私自身はここ最近、1年後思いもよらない方法でwillが叶っていくので、目標値を決めるのを辞めてしまいました。そこにしがみ付いてたらフットワークが落ちるため。これは諸説あると思いますが、私はこの方法を取りました。
というのも、私は鍼灸を広めたいというより、私が動いた結果鍼灸が広がってると思うからです。
だからね。何か行動を起こして、後になって「しんどい・・・」ってなる時は、やる事が目的になってるかもしれない。「しんどい」はひとつのアラートだから、そこで辞める、立て直す、色々考えてみるチャンスだと思うのです。
本質・ハウツーの違いがみんな見えてくると、生きやすくなるよ。
鍼灸×産業カウンセラー×心理学×人工知能。 誰かのこころを軽くする、そんな研究費に使用させていただきます!ありがとうございます。