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なぜ、鍼灸師に傾聴が必要なのか

こんにちは、元うつ病鍼灸師のまなです。
私は現在、三重県四日市市というところで鍼灸院を開業しているのと、鍼灸師向けの鍼灸✖️メンタルオンラインサロン「ここちめいど」を運営しています。4月になり、私も大学院のレポートを進めている中で「やっぱり鍼灸師にとって傾聴って大事だよね」と思った為、今回はそんなお話をしたいなと思っています。

こんな経験ありませんか?

◻︎自分が話をしている途中で相手の話に変わってしまう
◻︎自分の悩みを話すと「こうした方がいいよ」とアドバイスをもらってありがたいけれどモヤモヤする
◻︎もらったアドバイスを実行することができず自分にモヤモヤする
◻︎話をすると相手に内容を決めつけられて「もういいや」と話すのを諦める…
◻︎自分が何気なく話した内容を否定される

実はこんな経験をしたことがある方は多いのではないかと思います。こういうことが続くと、その人と長く関わることが難しくなっていませんか?距離を取ったり、イライラしたり、自分も振り回されることがあるかもしれません。

実は自分も、やってるかも。

受けたことは覚えていても、やったことは覚えていない。
そう、「聞く」には自覚がないんです。当たり前にやっていることだし、当たり前にやって来れていたから。
でも、知って欲しいんです。
先生と呼ばれる鍼灸師、「パターナリズム」が産まれている可能性から知らず知らずの間に患者さんに「聞いてもらえない」と思わせているかもしれません。

だからこそ、傾聴技法を鍼灸に追加する

傾聴、やってるよ!という方も多くお声掛けいただきます。そしてもちろん、聴かなくても鍼灸治療は出来ます。でも、常々思うのは鍼灸治療に傾聴の技術をプラスすることで、格段に患者さんの改善率は上がり、施術者自身も自信を持つことができるようになります。
傾聴は、その人のストーリー、歴史を聴くことです。ただ相手の話をうんうん聴くのではなく、実際に起きた出来事に対して目の前の方はどのように感じたのか。肩が痛い、その事実に対して、その方の内側では「仕事への焦り」「家事が出来ない申し訳なさ」「イラつく相手への怒り」「なぜか治らない不安」「分かってもらえない悔しさ」など様々な感情があります。その感情をお皿の上に並べ、整理することによって肩が痛いことに注目していた患者が、なぜ自分が怒りや、不安や、焦り、申し訳なさを持つのかにも注目し始めます。そうすることで自分が不安になると痛みが出る、ならばその不安とどう向き合うのか。痛みとどう向き合うのか。痛みを改善することにプラスして、その人の人生を豊かにするきっかけを、本人に探してもらいます。それができるのが鍼灸師の「傾聴」。誰にでもできる、だけれど、練習しないと習得出来ない、それが傾聴だと思います。

東洋医学にも似ている

相手のストーリーを聴くこと。これって私たち鍼灸師にとってとても相性がいいと思いませんか?
そう、傾聴は東洋医学の弁証を行う為に必要な情報を集める為にもとても役立つんです。だからこそ、鍼灸師は傾聴を覚えるとまた一つ施術のための武器が増えるなと思っています。

精神疾患患者が相手でなくても

精神疾患の患者を診てないけれど、どうなのかな、傾聴いるのかな?という方。実費治療で1人ずつ対応している先生、慢性的な疼痛、改善しにくい難病・症例、不妊治療、美容鍼をしている方なら+αすることがおすすめです。
反対に、「説明とかいらないからもう先生にお任せするわ」という患者さんが相手の場合は特に傾聴は必要ないかもしれません。

じゃあどこで学ぶの?

私は産業カウンセラー養成講座でまずは学びました。専門的に産業カウンセラーを名乗りたい方はこちらがお勧めです

また、ここまで読んでくださった方に。
私が運営するオンラインサロンここちめいどでも5月12日〜19日に新規メンバーを1年半ぶりに募集します。

ぜひチェックしていてくださいね。
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鍼灸×産業カウンセラー×心理学×人工知能。 誰かのこころを軽くする、そんな研究費に使用させていただきます!ありがとうございます。