日本はいつになったら優生保護法から脱却するのか?

「人は 平等ではない。生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な体を持つ者、生まれも育ちも才能も、人間は皆、違って、おるのだァ。そう、人は、差別されるためにある! だからこそ人は争い、競い合い、そこに進歩が生まれる。」

コードギアス反逆のルルーシュの登場人物である『神聖ブリタニア帝国第98代ジューイッツ皇帝陛下』の言葉

世の中は確かに不平等だ、差別されるのが当たり前になっている
かつて黒人が白人に差別されたように・・・

だがアメリカはそれを見直し今では差別は少なくなっている

では日本はどうだろうか?

少なくともこの日本は差別国家といえるだろう。例えば健常者と障がい者
たしかに障がい者は定型(健常者)と比べるとできることは少なくできないことも多い。
チック症・トゥレット症を例に挙げてみよう。チック症とは、まばたきや咳払い、首振りや奇声が本人の意思に関係なく繰り返し出てしまう疾患
これを一部の定型は真似をしたり馬鹿にしたりする。これが差別でなくてなんだというのだろう?

仕事に関してもそうだ。多くの企業は障がい者を雇用しなければならない法律がある((障害者雇用促進法43条第1項) 民間企業の法定雇用率は2.5%です。 従業員を40人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。)
しかしたいていの企業はこれを破っている。障害者雇用納付金を支払っていなければ、本来支払うべき納付金に10%の追徴金が課せられ、延滞すれば年14.5%の延滞金、そして最終的に支払いがされない場合は滞納処分として財産の差し押さえという事態になる。

何故か??

定型のほうが素直に仕事をしてくれるからだ。だから金を払ってでも法律を無視して障がい者雇用を行わない企業が多いのだ。

これを差別と言わんとして何と言う?

これを書いている私は障がい者である

実際企業から「障がい者はいらない」と直接面と向かって言われたことも多々ある。だがこの国の差別国家は変わらない。
国が変わらなければこの差別国家も変わらないということだけはわかった

私はもう普通の企業に何の期待もしていない。何故なら障がい者はいらないという企業があまりにも多すぎるからだ。
雇用などしてくれない、面接を拒否されたことさえある。

一体この国の差別はいつになったら少なくなるのだろうか?
まず日本人全体が「優生保護法」という阿呆な法律を理解しそれに流されない国造りをするのが妥当だろう。
まだこの日本は座敷牢や優生保護法の根っこは残ったままである、でなければ差別は生まれない。

障がい者が安心して普通に仕事をし、平和に暮らせるのは一体あとどのくらい掛かるのだろう。

差別はなくならない、だがいつか定型が障がい者を見下さない世の中がくれば・・・そんな現実にはならない現実を夢見て今日も私は生きるつもりだ。


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