羊かん斜め切り事件

あれから四十年位になるので、記憶違いも多々ありますでしょうがご容赦お願いいたします。
と、今更ことわりを入れるマン。それだけ限定解除の試験内容は、記憶が曖昧なのだ。えーと確かあの頃の明石試験場では、平日昼からと(曜日は忘れた)土曜日午後からの週二回試験があった(と思う)。
教習所では中型免許までしか取らせてくれない時代。受験者が多かったためか予約制だった(と思う)。試験の走行パターンは二種類あったが、どちらもそう違いは無かった。課題の順番が変わるだけのこと。基本的に交差点、坂道発進、その後に細かい課題(波状路やスラローム、一本橋など)を経て外周へ。指定速度と急制動、だいたいそんな順番だったかな(違ったらスマヌ)。コースに出たらバイクの後ろを検定員の乗ったクルマが付いてくる。減点方式で合格ラインを下回ったら、検定車のクラクションでお知らせが。スタート地点に戻って、検定員から簡単な評価を受ける。窓口で次回の予約(ため息)。
そんな感じだったかな⁓ 運良く合格の場合は、検定員に残っている様に言われるが、それはいつになる事やら…。で、当然、試験前に申請と支払いのために窓口に行くのだが、時間にならないとカーテンは開かない。床には順番取りのヘルメットが一直線に置かれていく。
⌈なんやこれは!⌋試験場の職員様がヘルメットに御キック。こんな所に並べるな、ということを態度でお示しになる。モニターでは申請から試験内容、合格手続きまでの流れを説明しているビデオが映っている。⌈君らはこのビデオをしっかり見ていないからいつまでたっても合格出来へんのや!⌋ 職員様からのありがたいアドバイス、そうか!これさえ見ればいいのか‼ ウーン、おかしいな。しっかり見たつもりなのに… 
結論。昔のエライ人は今の偉い人よりエラかったのだ。
さて、いよいよマンの第一回の試験日が。天気は小雨と記憶している。試験車両は
Z750GP。今見るとコンパクトなバイクなのだが当時はでっかく思えた。それにまだ珍しかったインジェクション。普通に乗れるか少し不安な気持ちでコースを見ていると、エンジンとタイヤを温めるためか職員様が吹かしながら走り出した。結構な速度でクランクに突入する。大変失礼ながらこの職員様、黒縁メガネにバーコード(イメージ)で小柄、紺の制服に上だけカッパを羽織って、普通に見える革靴にナイロンの靴下。裾から生足が見えそうだ。でもステップはガリガリ。ムッチャカッコいい‼ 見直したで⁓エラい人。GPの真っ黒で長方形のステップが斜めに削れていたのをマンは忘れない。まるで羊かんをぶった切った様なカタチを。
肝心の試験の方はというと、外周に入る前に⌈ピッ⌋。やっぱりナイロンの靴下でないと
ダメみたい。ヘンな結論に至ったマンの次回は
        ⌈角でも丸でも入魂です事件⌋です。

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