夢の力。その3
7歳の時に見た夢。
白い着物を着て山の中に入っていく祖母の後をついていく。
音がなく、塵ひとつなく清らかで荘厳な感じがした。
緑の中に消えていく祖母の後をついていこうとしたが
なんだか寂しいような気持ちになった。にぎやかなところに
後ろ髪がひかれる。その時、
山の麓から私の名前を呼ぶ声がした。
宙に浮いていた私ががずずずっと降りて体に重なった感じがした。祖母のお葬式に出てた私が突然倒れて高熱を発したらしい。目が覚めると布団に寝ていて名前を呼ばれていた。
この夢を見た後、私は、私であるということを初めて意識した。私の考えていることは私にしかわからない。他の人の考えていることはわからない。孤独という言葉を知らなかったが孤独を知った。孤独に目覚めた私は、寂しさよりもなんだかちょっとほっとした。私は私でいいんだ。
「私には帰るところがある」私は秘密を持つことを覚えた。
11歳の時、同級生の男の子が突然死した。昨日まで
一緒に笑っていた子がいなくなる。その子は性格も頭もよく誰からも好かれていた。
なんで私ではなくその子が死んだのだろう。意味がわからなかった。
夢を見た。長い物語だった。印象的な夢で私は私なりに
生きる理由を理解した。
小さい頃から夢に親しかった。夢は私に何かを教えている、
と感じていた。
28歳の時、ユング心理学・秋山さと子先生の夢分析と出会った。
夢で自分を知れるかもしれない。毎週1回1時間の夢分析を2年以上続けた。
夢と現実がどう折り合っているのかを体験してきた。
それから32年。
不安や恐怖が作り出す幻想や人と自分との違いからくる誤解や寂しさに支配されずに現実を生きることができた。
夢という私が作るもう一つの現実を知ると
生き方に迷わなくなる。
どう生きても私が生きることに変わりがない。
「私には帰るところがある」と思うと力がでてきます。
夢力。笑う事と同じ。誰でも生まれた時から備わっている力。
使った方がお得です。
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誰の言うことも聞きたくないと言う方、特にお待ちしております。
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