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050.小さなすれ違いに捉われず、ただ王道を凛と進めば大差は無い

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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人が集まりひとつのことを成そうと思えば、当然そこには軋轢が生じてきます。それらを統括してひとつにまとめるのは並大抵のことではないでしょう。そこから歴史の中で"帝王学"が生まれました。これはどのようにして人心をまとめあげ、目標に向かっていくかの学問であり、経営や管理にも通ずるところです。

代表的なものとして、儒教の政治思想に"王道"と"覇道"という二つの道があります。簡単に言うと、王道とは道徳政治のことを、覇道とは個の力による権力政治のことを指します。王道は皆の思いや意見を汲み上げてひとつの方向性をつくる、言わば民主的な総意の力動を生み出します。対して覇道は、カリスマ性のある絶対支配者の才能や思想を人々に浸透させ、導いていくという統一の力動を生みます。

この二道は古くより、孔子や孟子らによりどちらが優れているかの議論がなされてきました。しかし、現代社会においては、多様性の観点から"王道"が適切なように感じます。もちろん覇道的な在り方も正解である場面がありますが、個にかかる負担は錚々たるもの。一定の力動を保つ上では、総意に委ねた方が継続できるのです。

王道でも歩めばそれなりの毒を孕んでしまいますが、すれ違いの衝撃の激しさは小さく、凛として進めていけば、歯を食い縛り身を削るような覇道の痛みは無いはずです。

大差がないのであれば、自分をも含めて救う道も検討すべきかもしれません。

Q.あなたは王道と覇道、どちらがやりやすいですか? また、その道の難しさはどこにありますか。


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