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151.状況に機敏になるための心構えは、誰よりも先に心配し後に心から楽しむ

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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世の中の状況をはかったり何かを起こす・やめるタイミングは、出たとこ勝負で臨むと思わぬ痛手を被ることがあります。時流をはかり機を読んで行動を起こせば失敗は極力減り、運さえも味方につけることができるようになります。

でも、状況を機敏に読むためには一体どのようにすればいいのでしょう。その一つとして挙げられるのが「先に心配し、後に楽しむ」という姿勢です。これは中国北宋時代の『岳陽楼記』の中にある一文「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という教えです。

本来これは政治を行う者の心得を説く言葉。政治家は、人々よりも先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後で自身も楽しむべきだということを意味します。また、先に苦労したり心配事をなくしたりしておけば、後で楽ができるという意味で用いられることもあります。

これは人の前に立つ人間の心構えを表すものなので、現代風に言えば“政治家”は経営者や管理者と例えることができるでしょう。ただ、先に心配事を考えるというのは案外難しいもので、想像力と危機管理能力がなければできません。

ある物事に対し様々な予測やシミュレーションを立て、そこへの対策と準備をする能力が要求されるためです。知識とそこから逆算する思考力、もしくは経験は積み重ねによるもの。しかし毎回先だって考える習慣を身につければ、自ずと状況に対して敏捷になれます。そうなれば、機を読むこともできるはず。

そのようにあらゆる想定をして事が終わった後なら、誰よりも安心して楽しむことができるでしょう。組織や社会の変化に対応しながら自分も幸せになる。この心構えがあれば、多少のことに動じることは無いと言えます。

Q.あなたは準備が得意なほうですか? それとも後片付けが得意でしょうか。


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