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「温かみのある文章」を書くために意識すべきことは

noteを書いているとときどき「まむしさんの文章には人情味がある」(?)とほめていただけることがあります。特にnoteみたいなSNSでは、自分の空気感みたいなものを伝えていきたいと思っているのでとてもうれしいです…!
と同時に、「どうしたら文章に温もりを出せるか」というのはポイントだなと思ったので、いただいたご質問から派生させる形で、書いてみたいと思います。

絵文字をつけなくても、温かみのある文章を書けるようになりたいです。

温かみのある文章、なるほど。

かなり主観的な要素も多いとは思うのですが、僕自身が人に親近感を持ってもらえるとか、寄り添っていることが伝わるように文章を書く上で気をつけていることをご紹介したいと思います。

🔶相手に心を開いて欲しいときは、文章でも「自己開示する」

一般にコミュニケーションにおいて、相手がこちらに心を開きたいと思ってもらうときには、まずこちらから心を開いていくことが大事だと言われます。

文章表現においても、こちらの考えや感情を「正しく、丁寧に」伝えていくことが、「ぬくもりのある表現」につながるような気がしています。

ここで「正しく、丁寧に」と強調したのは、考えや感情というものは、単に「言葉に出して伝えれば良い」というだけではなく、「工夫」を施すことによって、伝えたいメッセージは熱を帯びて伝わるものだと思うからです。

たとえば「ありがとうございました」という感謝の言葉一つをとっても、何に対する「ありがとう」なのかをきちんと明示するだけで、印象は大きく変わってきます。

🔽いつもありがとう
🔽丁寧にありがとう
🔽忙しいのにありがとう

こんなふうに、自分が何に対して助かったのかをきちんと言葉にする。

こういう寄り添いも一つあるかなと思ったりもします。

また、そもそも「ありがとうございました」いう言葉もややビックワードというか、もう少し上手い表現の仕方があるかもしれません。

🔽おかげで助かりました
🔽うれしくなりました
🔽仕事が楽になりそうです

などなど。

ビッグワードや定型句にとらわれず、きちんとそれらを表現して伝える。まずはそういうことが大事なのかなと思ったりもします。

これはむかしnoteにも書いたのですが、特に定型化されていて、機械的に発してしまう言葉ほど、類語辞典でたくさんの言い回しを覚えておくと、言い取りが機械的にならず、心のこもったものになりやすいような気がしています。

日常的なコミュニケーションだと、「ありがとう」「すみません」。
記事においては特に「言う」「する」などの表現は便利な分無意識に多用される傾向にあるので、しっくりくる表現を磨いていくといいんじゃないかなと。ある意味、「機械的に出てくる言葉」を振り返ってみて、その言葉の「温度感」が正しいかどうか振り返ってみると、良いように思います。

🔶「自分の内面で起きたこと」を、具体的に伝える

特に僕自身がnoteを書いている時や人とコミュニケーションをとっている時心がけているのは、「自分の中で起こっていること」をできるだけ言葉にする、ということです。

上述の通り、何かしてもらってうれしかった時は、「ここがうれしかった」と具体的に伝えるのも一つですし、「こんな気持ちになった」とか「こういう考えが、こう変わった」など、自分の中で起きた感情や考えの変化を説明するのもありでしょう。

どんな人も基本的に「自分が人によい影響を及ぼせた」というのはうれしいですし、それを具体的に指摘してもらえればもらえるほど、承認された気持ちになるものです。「相手の存在によって自分がどう変わったか」を丁寧に・具体的に記載していくことが、相手を認めるコミュニケーションの、定石なんじゃないかなと思っています。

なんだかこまかいはなしがおおくなりましたが、相手に安心感を持ってもらうためには、冗談をまじえて話したり、相手の興味に関心をせるとか、個別の発言や文章の細部だけでなくコミュニケーションの全体設計がすごく大事になってくるのかなとも思います。

文章を書く中でも、ちょっと遊びの要素を入れてみたり、気遣いができると、読者との距離の近づいていきそうですね。

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