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意外と難しい「短い文章」。端的にわかりやすく書くコツ

新入社員時代よく、「で、何が言いたいの?」と言われる場面ってあると思うのですが、言いたいことを端的に伝えるのってめちゃくちゃ難しいですよね。。今回も過去にいただいたご質問について、僕なりの見解をお伝えしたいと思います!テーマは、「端的にわかりやすく伝えるコツ」についてです。

最近、雑誌の執筆をする機会がありました。
初めて雑誌のレイアウトを見せてもらいながら取材記事を書きました。書き上げたものの、短い言葉で良さを伝えるのが非常に難しく感じました。
ちなみに1000文字以下で3日かかっています。(´Д` )
推敲するたびに沼に陥る感じです。 みなさん。こんな感じですか? 短く端的に伝えるコツとかあるんでしょうか。 よろしくお願いします。

ありがとうございます。短く端的に文章を書くのって、それはそれで、非常に難しいですよね。
僕自身は雑誌での経験はほとんどないのですが、ニュース記者をしていた頃は、いかに端的にニュースを伝えるかというのが至上命題でしたので、当時のことを思い出しながら答えてみたいと思います。

情報の優先順位を「読者目線で」

端的に文章書くときには、「何を伝えるか」という取捨選択がより厳密になってきます。

その過程では、「読者がどこら辺までそのトピックについて知っていて、その上でどんな情報を求めているのか」という視点なしには、文章書き始められません。

タイトルと書き出しの一文をどうするかでその後のすべてが決まるので、「ここには時間の半分使っていい」と、よく先輩記者から教わっていました(し、実際そうだと思います)。

まずは、伝えることは一つに絞る。そのうえで限られた文字数で無駄のない表現を行う。
読者に必要な情報を最短距離で届けていく過程で重要なのが、語彙力です。要するに、限られた文字数で物事を精緻に伝えようと思うと、よりフィットした言葉に言い換える技術が必要になってきます。

ちょっとした言い回しや単語もそうですが、熟語や慣用句なども含め、描写の説明に役立つワードや表現スタイル(視覚的に伝える/時系列に沿って伝えるなど)のストックを持っておくと、それらを組み合わせてスムーズに書けるようになっていきます。元も子もないかもしれませんが、この辺りは数をこなしていったり、デスクや編集長にあたる人に赤入れをしてもらいながら、「しっくりする表現」を身につけていくことが大事かなと思います。その媒体の記事を一通り読んでみて、どういう言葉づかいがされているかをいろいろ見てみるのもよいかもしれませんが。

端的に物事を伝える技術は、SNSを始め、日常のコミュニケーションにおいても非常に重要なスキルですし、正直ライターとしての基本を養うのには、「長い文章たくさん書く」よりも、端的だけれども密度の濃い文章をたくさん書く訓練をたくさん積んだ方がいいのではないかなとも個人的には思っています。ぜひぜひいろいろ試してみて、ご質問などあればまたお寄せください!


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