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町のピアノ教室♪導入指導短期(1~3ヶ月目)プラン

ピアノの先生方は、生徒さん一人一人の短期目標を立てていらっしゃいますか?

お子さんにピアノを習わせている親御さんは、お子さんに3か月後どの程度弾けるようになって欲しいと思っていますか?

漠然と「いつかエリーゼのためにが弾けるようになれば」とか思っていても、実際には弾ける前に辞めてしまう生徒さんが多いのです。

実は大手音楽教室では3ヶ月レッスンというコースが存在します。

主に大人の方対象なのでしょうか?

ではお子さんの場合は?

年齢によって差が有るので、4歳(リトミックなども未経験)を例に月3回30分レッスン×3ヶ月=9回での目標です。

親御さんも「この程度しか進まないのね。」と思っていてください。

同じ4歳でも、平仮名が読める、カタカナも読める、数を数えられる、数字が読める、〇が書ける、鉛筆を持てる、簡単な文字や数字が書けるなど物凄く差が有るので、何も出来ない、更にご家庭でのサポートも無い場合で考えます。

♪レッスンプラン

使用テキスト

・音名を覚える。

音名は子供たちにとって「意味の無い」言葉を覚えることです。「ドーナツのド」など知っている物に関連付けて覚えさせることもありますが、歌の方が手っ取り早いです。これにハンドサインを付けると、更に音程も取りやすくなるのでおススメです。

・指番号を覚える

まずは数字を1~5まで、読んで言えるようにする。これは数字カードを使えばすぐに覚えられると思いますが、数字に興味がなければ「トーマスは1」等興味のあるものと関連付けると良いですね。3ヶ月で数字が覚えられないお子さんも居るので、読むことを強要せず、これも歌と踊りで覚えていれば大丈夫。

・リズム(音価)を感じる

簡単な絵カードを使って、言葉をリズムに変換する。

(例)いちご⇒♩♩♩(手を叩く)

リズム唱

(例)♩♩♩⇒タン タン タン・ター ター ター等

・黒鍵の区別

2つの黒鍵と3つの黒鍵

黒鍵と白鍵の違いが分かり難いお子さんの場合は、色の白と黒を理解するところから。

数字が分からない場合は、色々な物を使って2個と3個を数える。

(例)消しゴム、ビーズ、キャンディ等を並べて数える

数が分かっていても、白鍵が2つ並んでいるところで分かれることが分かっていないと区別がつかない。


配置がわかってから、2つの黒鍵と3つの黒鍵を区別する。

黒鍵を弾くところまで進めば御の字

3ヶ月でここまで進めばかなり良い方です。ピアノを弾くと言うところまではほぼ辿り着きません。

つまりピアノを習う前に、数を理解し、パズルなどで立体や空間を認識する、簡単な間違え探しなどで、同じもの、違うもの、パターンの有るもの、無いものなどが理解出来てから入会されると、上記部分は1か月程度まで短縮出来ます。

これからピアノを習おうと思っていらっしゃる方は、目安にしてみてください。

指導者の方は、プラン通り進まなかった場合はまた新たにプランを立て直しましょう。順調に行った場合は、この先もこのペースのプランを立ててレッスンを進めてみてください。

☆指導ワンポイントアドバイス

今回は「プチわかーるA」を使用しましたが、この段階まではテキストを渡さなくても良いかもしれません。この間にそのお子さんの発達段階を見極め、上記内容をマスター後相応しいテキストを選びましょう。何も無いと不安になられる親御さんには、先生独自で教材を作りお渡しするのも喜ばれますね。



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