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ボカロが苦手なアナタにも、ファンタジスタ歌麿呂の神MV「ラッキー☆オーブ」はぜひ観てほしい!(オススメMV #125)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の125回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回は、前回に引き続きファンタジスタ歌麿呂特集をお送りします。
前々回はドリアン特集と言いながらファンタジスタ歌麿呂特集とも言えたため、実質3回目になるファンタジスタ歌麿呂特集となります。
(過去回はコチラ⇒「ドリアン特集」「ファンタジスタ歌麿呂特集」

前回および前々回で紹介したファンタジスタ歌麿呂さんのMVを時系列で並べると、以下のようになります。
2010年:ドリアンさんの「Morning Calling」
2012年:livetuneさんの「Transfer」 ←必見の神MV!
2015年:カラスは真っ白の「ヒズムリアリズム」
2016年:MIYAVIさんの「Afraid To Be Cool」
2022年:Nitecoreの「Heartbeat」
もちろん、それ以外にもファンタジスタ歌麿呂さんが手掛けられたMVはありますが、私のお気に入りとしては上の5つとなります。

しかし!
この12年の間に、まだ紹介していないボカロベースの楽曲のMVを手掛けられており、今回の特集ではその2つのボカロのMVを紹介します。

まず最初のMVは、前回紹介した神MVであるlivetuneさんの「Transfer」がリリースされた2012年9月から遡ること半年前の2012年3月、同じlivetuneさんの楽曲で今回のテーマであるボカロの初音ミクのMVとなります。

では、最初のファンタジスタ歌麿呂さんのボカロMVはコチラ。
livetune feat. 初音ミクの「Tell Your World」です。

原色を多用した色使いなどファンタジスタ歌麿呂さんっぽい映像がてんこ盛りのMVですが、印象付けが強い映像にもかかわらず楽曲とのマッチングが良く、4分超という時間があっという間に終わってしまうのは良質なMVである証拠です。

ファンタジスタ歌麿呂さんとlivetuneさんの紹介は、前回の「ファンタジスタ歌麿呂特集」をご覧いただくとして、初音ミクについて簡単に紹介しましょう。
初音ミクは、言わずと知れたボカロで有名なバーチャルシンガーですが、実は私自身、初音ミクをはじめとするボカロの楽曲やMVはほとんど視聴することはなく、この「Tell Your World」のMVが初めての出会いといっても過言ではありません。
今回せっかくなので調べてみたところ、「ボカロ」とはボーカロイドの略で、元々2003年からリリースされているヤマハの音声合成技術および関連製品である「VOCALOID」から来ているようです。
しかし、2007年に初版がリリースされた初音ミクをはじめとするボーカロイドベースのバーチャルシンガーの普及により、「ボカロ」というバーチャルシンガーによる音楽ジャンルが形成され、今に至っているようです。
この手の話題に疎(うと)い私でも知っているぐらい一時期は社会現象になり、今や日本のポップカルチャーの代表格ともいえる存在です。
そして、そのボカロで最も有名な「初音ミク」のMVをファンタジスタ歌麿呂さんが手掛けられたと知り、メチャクチャ期待して観たところ、期待を大きく超える内容のMVに驚かされたのです。

では、「Tell Your World」のMVをみてみましょう。
まずは、ファンタジスタ歌麿呂さんのお家芸ともいえる原色を多用したポップな映像が印象的ですが、不思議とその印象付けが強い映像と楽曲とのバランスが良いのですが、なぜでしょうか。
これは、白を基調とする映像や色を抜いたフレームだけの映像を組み合わすことで緩急をつけ、全体での色の押し出しを弱くしていることと、原色を多用した映像には動きを付けることで原色での強い印象付けを疾走感や躍動感に変えているからではないかと推測しています。
しかし、この躍動感と奥行きのある3D映像は圧巻ですね。
この3D映像は、takcomという著名なモーションプロデューサーが手掛けられているとのことで、やっぱりイケてる映像はイケてる方が制作されているな、と思わずにはおれません。

「Tell Your World」のMVは、映像の素晴らしさだけではなく、ストーリー性も注目すべき部分だと考えています。
漆黒の中でいくつもの点が漂い、その中で輪のようなものが形成されます。
その輪が消えたあと、ヒト型のフレームが表示され、続いて細かなパーツが組み上げられていき、初音ミクが誕生します。
そして最後には、また最初に表示された輪のようなものが闇の中に浮かんでは消えてゆき、初音ミクもまた消えてゆきます。
これは生命の誕生と死を表現しているように思われますが、その死は悲しむべきものではなく、生きるプロセスの中で多くの人やモノとつながり、精一杯表現することが(あるいは精一杯生きることそのものが)重要だと言っているように思えますが、皆さんはどう思われるでしょうか。

「Tell Your World」の楽曲は、なんとGoogle ChromeグローバルキャンペーンのCMソングに採用されるというスゴイことになりました。
そのCMの中でも「Tell Your World」のMVの映像が一瞬ですが映るのですが、本当に一瞬なので残念です...
(ちなみに、CM放映が2011年末で、「Tell Your World」のMVのリリースが2012年3月ですので、MVの制作が結構早い時期から始まっていたことがうかがえます)

話をMVに戻しましょう。
「Tell Your World」のMVは、初音ミクのすさまじい情報発信力の波に乗り、多くの人の目に留まったようで、「このMV、なんなんだ!」とネットでも話題となりました。
そして、この初音ミクの「Tell Your World」のMVの成功が、のちに続く2つの名作MVにつながったのです。
1つは前回紹介した「Transfer」の神MVで、「Tell Your World」をリリースした半年後に、同じlivetuneさんの楽曲のMVとしてリリースされました。
つまり、livetuneさんの「Tell Your World」の成功があったからこそ、同じlivetuneさんの「Transfer」のMVの制作を任されたと思われます。

そしてもう1つは、初音ミクの「Tell Your World」がリリースされた2012年から7年後の2019年にリリースされた神MVとなります。

では、今回のメインイベントとなる神MVを紹介しましょう。
emon(Tes.) さんの「ラッキー☆オーブ feat. 初音ミク」です。どうぞ!

言葉も出ないぐらい完成度の高いMVですが、ただ単にクオリティが高いだけでなく、細部までいきわたったこだわりと確立された世界観を持つ稀有なMVです。
これを神MVと言わずして、何を神MVと呼ぶのでしょうか!

「ラッキー☆オーブ」の楽曲は、2014年に初開催された初音ミクの世界ツアー「HATSUNE MIKU EXPO」の5周年記念ソングとして2019年にリリースされたのですが、同時にこの神MVも公開されました。
楽曲はボカロ界隈では有名なemon(Tes.)(エモン テス)という方が作詞作曲され、3Dは加速サトウという方が手掛けられたようです。
重鎮というような方々ではなく、定評がありつつ上り調子の伸びしろがるような方々で、その面々をファンタジスタ歌麿呂さんがまとめ上げて作られたMVが、この神MV「ラッキー☆オーブ」なのです。

この神MVである「ラッキー☆オーブ」は、非の打ちどころのない完璧なMVとして私の中では君臨しています。
その理由を順を追って説明していきましょう。

最初のオープニングからして引き込まれてしまいます。
真っ黒な画面に初音ミクのシルエットが浮びながら同時に効果音がなりはじめ、「おかえり」という初音ミクからの呼びかけがあり、興味が引かれたところで画面に閃光が走り始めます。
閃光が大きくなり光の玉になり、その光の玉が弾けたところで画面が漆黒になり、同時に効果音が止まり無音になるのですが、「あれっ?」と思った瞬間、真っ黒な画面の中に初音ミクの口(くち)を中心とした顔の下半分が浮かび上がり楽曲が始まります。
楽曲が流れる中、初音ミクの顔の下半分が消え、続いてひと目見てファンタジスタ歌麿呂さんのデザインとわかる衣装をまとった初音ミクの腰の部分が浮かび上がり、続いて同じく鮮やかなデザインンタイツをはいた初音ミクの足が浮かび上がり、最後に初音ミクの左目のアップが映し出された次の瞬間、映像が凄まじい速度で引き、初音ミクの全身が映し出されつつ楽曲が大きくなり初音ミクが踊りだす...という神掛かったオープニングです。
オープニングが終わった時点で34秒なのですが、視聴者を引き込むために実質4分25秒のMVの13%と、全体の10%以上もオープニングに使用しているところがまず驚きです。

またまだ驚きは続きます。
emon(Tes.)さんのリズミカルな楽曲にあわせて歌いながら初音ミクが踊りますが、彼女の着る衣装は紛れもなく「ザ・ファンタジスタ歌麿呂」とでも言うべきテンションMAXのデザインとなり、かつデザインもさることながらその衣装の質感がすざまじく高く、デフォルメされた文字が浮かび上がる衣装の質感に、3Dを担当された加速サトウさんの鬼気迫るこだわりが感じられ、もう背筋のゾクゾクが止まらない程の感動を覚えるのです。
また、踊る初音ミクの背景は黒をベースとしたブルーの落ち着いた配色ですが、俯瞰のアングルに変わった瞬間、これも「ザ・ファンタジスタ歌麿呂」という様々な色で表現されるデザインのフロアー(床)が表示され、踊る初音ミクを様々なアングルから捉えつつ、色の洪水とでも呼べるような鮮やかなデザインのフロアーとの組み合わせで圧倒されてしまいます。
そして、初音ミクを真上から見下ろすアングルになったかと思うと、初音ミクの振りと同時に湧き上がる眩(まばゆ)いばかりの多彩な文字のオブジェの洪水にあふれ、完全に意識が引き込まれているさなかに画面が少し暗くなり、中央に「ラッキー☆オーブ」をデザインした丸型のタイトルが表示されるという、これまたトンデモないタイトル表示への流れとなっています。
つまり、先ほどの冒頭34秒のオープニングは、オープニングのオープニングで、本当のオープニングはこのタイミングとなるのです。
この時の時間は1分8秒と全体の26%となり、なんと1/4以上もオープニングに時間を費やしており、この特異な構成が「ラッキー☆オーブ」の特徴のひとつになっています。

間奏に続いて初音ミクが歌いだすのは、バーチャルな初音ミクの部屋ような空間でライブ映像を見る初音ミクのシーンとなります。
初音ミクが床に四つん這いになりながら見ているのは、多分初音ミクのライブ映像なのですが、(私は詳しくないのですが)同じ次元に同時に様々な初音ミクが存在しているのかもしれません。
そして、他の初音ミクのライブ映像を見た初音ミクが突然立ち上がり、「私も、思い切って歌って踊って、みんなを楽しませるんだ!」と意を決して踊りだす...という初音ミクの心の動きをMVのストーリーに取り入れているところも「ラッキー☆オーブ」の特徴となっています。

また、歌いながら踊る初音ミクの映像にも様々な工夫が見て取れます。
踊る初音ミクの指先からは、初音ミクをデフォルメした顔のアイコンが飛び出して初音ミクの周りを飛び回りますが、そのアイコンの顔の表情は歌詞の内容と連動していることが分かります。
そして様々な負の要素を表現する顔のアイコンが集まって空を飛ぶスケートボードになり、それに乗って初音ミクが時空を超越し、新しい世界へと飛び出していくのです。
ヒトは生きてゆく中で、楽しいことやうれしいことばかりではなく、思い通りに行くことのほうが少ないでしょう。
しかし、イヤやことや悲しいことに囚(とら)われて立ち止まり、また落ち込んでいては何も生まれないことも、また事実です。
では、どうすればいいのか?
イヤなことや良くない感情は捨てて頭の回路をスイッチさせ、新しい世界にチャレンジすればいいのです。
「そんな簡単なものじゃない!」と怒られそうですが、それをこの初音ミクの映像が促しているように思えてなりません。

新しい世界に飛び出した初音ミクは、その世界を飛び回り、大きなステージに降り立ちます。
間奏の音楽をバックに、その大きなステージ上で踊る初音ミクの映像が少し続き、途中から映像が切り替わって顔のアイコン模様の衣装を着たポップでキュートな初音ミクが様々な仮装をしながら踊りますが、この差し込みも素晴らしく、もうファンタジスタ歌麿呂さんには脱帽です...

そして間奏が終わり初音ミクが歌いだしますが、歌詞の内容は1コーラス目と同様に「負の要素を捨てて新しいチャレンジをしよう!」というメッセージであり、その歌詞と連動した映像が鳥肌モノの秀逸さです。
今までのカラフルな衣装をまとった初音ミクの体が真っ白に輝き、楽曲のリズムに合わせて変化(変身)してゆくのです。
まず最初は両手、次に下半身、そして胴体と、白地の衣装に切り替わるのですが、まだまだ変化は終わりません。
透明なスカートをはき、ヘッドホンを着け、頭につけている電光掲示板のような髪飾りがグレードアップし、髪に大きなリボンがなびきます。
最後に背中につけた装置から、複数のスピーカーが飛び出し、初音ミクの周りで踊りながら奏でるのです。
白い衣装というのも「こだわりや執着を捨ててゼロからチャレンジしよう!」というメッセージのようであり、最後の飛び出したスピーカーには「色々発信してみよう!」というメッセージとも受け取れます。
私が「ラッキー☆オーブ」のMVで一番好きなシーンが、この白い衣装にチェンジする場面で、いつもゾクゾクしながら観ています。

白い衣装に変身した初音ミクはステージ上で歌いながら踊りますが、「これから更に盛り上がるだろう!」と思った矢先に終わってしまいます。
白い衣装でステージに降り立って歌う時間は、なんと30秒ほどです。
これは、全体の約10%にしかすぎません。
つまり「ラッキー☆オーブ」のMVは、初音ミクの歌やダンスを披露するためのモノではなく、視聴者に変化を促すメッセージソングでありMVであると思われるのです。

実は、私自身はメッセージを前面に出すMVはあまり好みではないのですが、この「ラッキー☆オーブ」だけは別格です。
押しつけがましいメッセージではなく、「楽しませながらメッセージを伝える」というメチャクチャ難易度の高い取り組みを成功させているところが、神MVと呼んでいる理由になります。

その難易度の高い取り組みを成功させるために、映像の構成から様々なギミックの活用など工夫に工夫を重ねて制作されているのですが、それだけではなく、2つの要素がその成功に大きく寄与しています。
それは、初音ミクの歌声と表情という2つの要素になります。

2012年リリースの「Tell Your World」と、この2019年リリースの「ラッキー☆オーブ」を比べると、初音ミクのボーカルの音声の質感が明らかに向上していることがわかります。
「Tell Your World」の若干機械的なボーカルの初音ミクも悪くないですが、「ラッキー☆オーブ」のボーカルはボカロ独特の「味」もありながら生の声に近く、感情を伴う音声として聞こえてきます。

そして特筆すべきは初音ミクの表情です。
3Dアニメのキャラクターで、ここまで感情を表現する表情を描くことができるとは驚愕に値します。
それが最も分かるのが2つのシーンです。
1つ目は、1分33秒あたりで「私もみんなを楽しませるんだ!」と意を決した瞬間の初音ミクの目の表情です。
2つ目は、「新しい世界に飛び出すわくわく感」を表現した顔のアップが2分5秒あたりで、続いて2分8秒ぐらいには顔の表情に加えて全身の躍動感で表現しています。

話が尽きず恐ろしいぐらい長文になってしまい、そろそろ終わりにしようかと思いますが、最後に1つだけ語らせてください。
終盤に初音ミクが白の衣装にチェンジした際、背中から解き放たれ空中で動きながら奏でる複数のスピーカーがありますが、これにも様々な意味や意図があると思っています。
上に書いた通り、「色々発信してみようよ!」というメッセージでもありますが、それ以外にも様々な意図や効果がこめられているように思います。
初音ミクのダンスにあわせが動く模様はバックダンサーと同様の効果があり、かつダンサーとして登場すると初音ミクの印象付けが弱くなるため、ヒトあるいはヒトの形をしたモノではなくスピーカーという物体を動かす(踊らせる)ことで、初音ミクだけを際立たせたまま映像全体の躍動感を生み出しています。
また、初音ミクとスピーカーを同じように踊らせることで、初音ミクが実際のヒトではなく作られたヒトであるものの魂を持っており、同様にスピーカーなどの様々なモノにも魂が宿っているというメッセージかもしれないとも思ったりします。(考えすぎでしょうか...)

そして、このスピーカーについて、もう1つ気付いた点があります。
ちょっと(いや、だいぶ)古いのですが、「機動戦士ガンダム」(1作目なのでファーストガンダムと言うらしいですね)で、ララァが操縦するモビルアーマー「エルメス」のビットと呼ばれる本体から離れて敵を攻撃する複数の装置があるのですが、このビットを思い起こされます。
しかし、ビットは敵を攻撃し死に至ら締める、いわば悲しみをもたらすモノですが、初音ミクから放たれ周りで踊りながら奏でるスピーカーたちは、楽しみをもたらすモノであり、いわば陰と陽ともいえ対照的です。
まさか、このララァのビットからこの踊るスピーカーが生み出されたとは思いませんが、不思議なつながりを感じざるを得ません。
皆さんはどう思われるでしょうか。

そろそろ締めにはいりましょう。
3回連続でファンタジスタ歌麿呂さんが手掛けられたMVを紹介しましたが、すべてにおいて一貫しているのが、映像と楽曲のバランスが良く、どれだけ印象付けが強い映像を使っていても、しっかり楽曲が前に出ているという事実に驚かされます。
アーティスティックな映像のMVの場合、得てして映像だけが前に出すぎてしまい、MVというより映像作品というべき内容のMVが多いのが実状です。
しかし、ファンタジスタ歌麿呂さんの手掛けられたMVは、しっかり楽曲が前に出ており、MVとしてしっかり成立させているところを、ぜひ皆さんにも観ていただければと思っています。

この「ラッキー☆オーブ」の神MVをファンタジスタ歌麿呂特集のラストに紹介したのには、実は意味があります。
「ラッキー☆オーブ」のMVは、ファンタジスタ歌麿呂さん独特の色使いや日本のポップカルチャーをアートと融合させる取り組みの最高傑作ともいえる作品と思っています。
ひとつのジャンルというかセクションの到達点に達したとも言え、今後は多様性を増した作品作りを展開されるのではないかと想像しています。
とはいえ、できれば「ザ・ファンタジスタ歌麿呂」とでもいうべき、カラフルでポップなMVも定期的にリリースしてもらいたいと切に願うばかりです。

今回のファンタジスタ歌麿呂さんの特集はいかがでしたでしょうか。
特に「ラッキー☆オーブ」のMVは、ボカロが苦手な方にこそ観ていただきたい神MVですので、未見の方はぜひ一度はご覧ください。

ではまた次回に。

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