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VR初体験。Beat Saberはメチャクチャ面白い! その理由を徹底考察してみた。

こんにちは、吉田です。
突然ですが、皆さんVRって知っていますか?
バーチャルリアリティの略で、戦闘機のパイロットがかぶるような大きなゴーグルが付いたヘッドセットをかぶって3D+360度の映像を見ることで、違う場所や現実にない場所の仮想的な体験をすることです。

で、私、そのVRを初体験しました。

今回は、昭和のオッサンがVRゲームをやってみた体験記とその考察です。
ぜひ最後までお付き合いください。

VRに期待せず体験、そしたら案の定だった...

VRを体験することになり、その前にチョットだけネットで下調べしていたのですが、正直(あんまり期待せんとこ...)と思っていました。

実際体験したのは、普通のVR体験とVRゲームです。
プラネタリウムのような夜景の映像を見たり建物のなかを移動する体験をしましたが、自分が向いた方向の景色が見える、それも3Dなのでリアル感は抜群ですが、「ふーん、なるほどね...」という感じでした。

VRゲームは3つやったのですが、最初にやった2つのゲーム、ウイングスーツでの飛行ゲームと銃や武器で戦うゲームは、まあまあでしたが2回目はないな...という感じです。

そして最後にやったVRゲームが今回のテーマである「Beat Saber(ビートセイバー」です。

このゲーム、何なんだ。スゴイ! それが「Beat Saber」だ!

もう驚愕で、ドはまりしました。
音楽に合わせてキューブが飛んできてライトセーバーで切っていく...というシンプルなゲームですが、これがメチャクチャ面白い!

この面白さを説明するのは不可能です。
というのも、私も事前にネットで調べてある程度イメージをしてから実体験しましたが、実際の感動と楽しさはネットで把握しイメージしたものとは全く違いました。
違うというか、想像の域を超えた体験でした。

画面を見ていただきたいのですが、メーカーのWebサイトから勝手に持ってくるとよくないので、ぜひ「Beat Saber」でググってメーカーのサイトを見てみてください。

さて、ここまでならよくある体験記ですが、ここからが本題です。
Beat Saberがなぜ私も含めて多くのファンを魅了しているか?その原因を考察してみましょう。

Beat Saberがスゴイ理由とは?

Beat SaberはVRゲームソフトの中では断トツに売れているソフトです。
販売本数は200万本を超えており、他のVRゲームソフトが100万本を超えると大ヒットと言われる中、ダブルスコアとなっています。

なぜ200万人を超える多くの方が、そして初体験した私もBeat Saberに感動したのか。ハマったのか?
それは以下の理由と考えています。
・音楽(リズム)に乗る、という楽しさ
・ライトセーバーでボックスを切る、という爽快感
・自分のレベルに応じた難易度でゲームをクリアする、という達成感
この3つを高いレベルで実現できているのがその理由です。

実は、それに加えてもうひとつ大きな要素があると思っています。
それは、「好きなアーティスト、好きな曲を選んで、その曲を聴きながら体験できる」というものです。

文章で説明し難いのですが、Beat Saberは音楽に合わせてボックスが出てきて、それをライトセーバーで切るゲームです。
まず音楽がないと話が始まらないんですね。
そして、その音楽に合わせて、いい具合にボックスが出てくるようにしないとゲームとしても面白くありません。

そのコンテンツが少なくて、お気に入りの楽曲が無かったらダメですよね。
でもBeat Saberでは、有志の皆さんが様々な楽曲をベースにゲームコンテンツを作成し投稿されているんです。
メーカーがコンテンツを提供しなくても、有志がコンテンツを作って提供してくれる、この供給スキームもBeat Saberの大きな強みです。

Beat SaberをプレイしたユーザーがBeat Saberにハマって、自分の好きな楽曲でプレイしたくなりコンテンツを作成し、そしてアップする。
そして、多くのユーザーがそのコンテンツをダウンロードして、お気に入りの楽曲を聴きながら、その曲に合わせた内容でゲームができる...という、ある種のエコシステムができているように思います。

こんな曲がある!コンテンツ量とその供給スキームが「Beat Saber」の強み!

私の好きなアーティストでないのかなー、と検索してみると、なんとザッパ(Frank Zappa)の楽曲が1曲だけありました。
アルバム「Joe's Garage」に収録されている「Why Does It Hurt When I Pee?」という楽曲で名曲です。
しかし、これが難易度が高く難しい!
何度やってもすぐ「GameOver」になり、数回で断念しました。

他にないかな、と探してみるとありました!
Sia(シーア)とSiaが参加しているプロジェクトのLSDの楽曲がいくつかあり、もうバツグンでした。
特にSiaの「Ho Ho Ho」は、すべての難易度の設定があり、Normalは難なくクリア。Hardも何回かチャレンジしてクリアしました!

「難易度」という話が出ましたが、Beat SaberではEasy、Normal、Hard、Expert、Expert+という5つの難易度があり、曲のコンテンツごとにすべての難易度の設定があるものもあれば、2つだけやひとつだけしか設定されていないものもあります。
Export+の設定しかないコンテンツは(ちょっとひどすぎ!)と思ったりもします。
先ほどのSiaの「Ho Ho Ho」はすべての難易度の設定があり、同じ楽曲でうまく違う難易度で作ってあるなー、と感心することしかりです。

VRの良さを捨てる。それが「Beat Saber」の強さ

と、いろいろ考察する中で不思議なことに気が付きました。

「VRって360度周りの景色を見渡せることが大きなメリットのひとつなのに、Beat Saberはそのメリットを使っていない!」

最初にやった夜景や建物の中を見るソフトや、スカイスーツと戦闘ゲームは、この「360度の景色を見る」というVRのメリットをしっかり利用しています。
しかし、Beat Saberはその機能を利用していません。

ここにもBeat Saber成功のカギがあるような気がします。
それは、「VRのメリットのすべてを使っているわけではない」、つまり「捨てているメリットがある」ということです。

VRはあくまでも手段です。
目的は別にあるはずです。
しかし、どうしてもVRを使うことが目的になり、VRのメリットをすべて使い切りるようなアプローチをしてしまう。
でも、Beat Saberは大きなメリットのひとつを捨てているんです。
これはすごいことです。

考察結果として、Beat Saberの素晴らしい点は、①様々な楽曲をベースとしたコンテンツの豊富さとその供給スキーム、②VRの活用を目的とせず手段としVRのメリットを必要なものだけ絞って取り込んでいる、という2点と考えています。

これから「Beat Saber」は苦境に立たされる?

実は最新版のBeat Saberでは、360度モードと90度モードなるものが追加されていて、捨てははずの「360度の映像体験」が組み込まれています。

この拡張が今後のBeat Saberの普及にどう影響するかが楽しみです。

個人的には、Beat Saberが今まで普及した要因のひとつは、上に書いた通りコンテンツの豊富さにあると考えています。
360度モードが追加されることでコンテンツが分散し、通常モードでのコンテンツの増加が減ることになれば、あるいはお目当ての楽曲が360度モードだけで提供されるようなことになれば、今までのようなBeat Saberの急速な普及に歯止めがかかるかもしれません。

さんざん褒めたのに、結局買わない。なぜ?

と、いろいろ書きましたが、Beat Saberは素晴らしいVRゲームソフトです。
私はゲームは全くと言っていいほどぜず、たまーに友人の誘いで少しだけすることもありますが、続きをしようと思うことはなく、ゲームと縁のない人生を歩んできました。
しかし、このBeat Saberは(続きをやりたい!)と思わせられました。
正直(VR、買おうかな...)とも思いましたが、2つの理由で思いとどまっています。

まず1点目はコストです。
Beat Saberで様々なコンテンツ(楽曲)をプレイするには、VRヘッドセットとVRに対応するPCが必要です。
これが20万円を軽く超え、ヘタしたら30万円近くかかります。
この出費はキツイ...

2点目が「ハマりそう...」という恐怖です。
もちろん楽しむことはいいことですが、それに時間を取られて優先度の高い他のことができなくなっては意味がありません。
「だったら時間を決めてやればいいでしょ」
確かにそうです。
しかし30万円も投資して、毎週土日に数時間だけやる...というのはコストパフォーマンスが悪すぎます。
これが5万円であれば即買い、ギリギリで10万円で悩んで購入ですが、さすがに30万円はムリですね。

というワケで、どうしてもやりたくなったら持っている方に「やらせて...」とお願いしようかと思っている今日この頃です。

皆さんもぜひ一度「Beat Saber(ビートセイバー)」を体験してみてください。
音楽好きの方ならハマること確実です!

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